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「限界凸騎 モンスターモンピース」レビュー

限界凸騎 モンスターモンピース (限定版:プロダクトコード/設定原画集/トレーディングカード 同梱)限界凸騎 モンスターモンピース (限定版:プロダクトコード/設定原画集/トレーディングカード 同梱)
(2013/01/24)
PlayStation Vita

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限界凸騎 モンスターモンピース (通常版)限界凸騎 モンスターモンピース (通常版)
(2013/01/24)
PlayStation Vita

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(ゴシゴシ)←VITAを擦っている


こ、これは!!!


………僕はファフニールちゃん!!


Atoraです。ファフニールちゃんにやられました。かわいいドラゴンは正義。白髪萌エ死。



75点。変態性と娯楽性を兼ね備えた紳士のゲーム。日本人だからこそ作れるであろう微エロゲー。

◇思わず脱がせたくなる!!かわいいモン娘たち

 モンスターが脱げば強くなるという、痒いところに手が届いた大人のゲーム。ありそうでなかったタイプの作品だし、タッチパネルを擦ることで、モンスターがオルガズムを感じるという『胸キュン♡スクラッチ』のアイデアは実に面白い。エロゲー界隈でも、モンスター娘通称モン娘の活躍には目を見張るものがあるが、コンシューマーでもその余波が届いた感じがする。

 れっきとしたコンシューマーゲームにもかかわらず、なかなかのエロスを内包しているとあって、できれば一人でむんむんと悶えたいゲームと言える。まかり間違っても、通勤通学の電車内などで、VITAを両手に表裏のタッチパネルを擦り続けるものではない。無論、貴方が変態を自称するならば止めはしないが。



◇クオリティの高い絵とそうでない絵の混在

 なればこそ、CERO-Dの評価はまあ妥当と言えるし、ギリギリ健全なエロスに見合う原画陣を揃えてきているのは高い評価ポイントと言えるだろう。こつえー氏、藤真拓哉氏、しろ氏などはコンシューマーでは名の知られた存在だと思うし、みけおう氏やそりむらようじ氏など、アダルトゲームや成年誌界隈で活躍するクリエイターからも満遍なく選出しているとあって、広範なプレイヤー層を狙ったのがうかがい知れる。

 残念なことに、中には見栄えのしない原画家も起用しており、実力にはかなりの高低差があるように見受けられる。最初はそうでもないが、カードが増えてくるにつれ、絵のばらつきを如実に感じてしまうことだろう。絵買いするエロゲプレイヤーには分かりやすいが、感覚的に好きなユニットを使いたくなるはずである。

 カードの枚数自体はさほど多くはない。しかし、同じビジュアルで+1・+2などの互換カードが存在するので、カードの能力を把握し辛いのは難点。彼らが持つ「スキル」を逐一把握できるはずもなく、デッキの構築に意外と時間を取られてしまう。その上、後半になるにつれ『胸キュン♡スクラッチ』で脱がすのが面倒になってくる始末。カードゲームの出来が酷ければ、評価が反転していた可能性は高い。



◇カードゲームの出来は中の上から上の下

 当のメインコンテンツたるカードゲームの出来は、中の上から上の下といったところか。もろ手を挙げて褒めたいけれど、なかなか一筋縄ではいかない……などと中途半端な評価になった。その理由を以下に述べたい。

 舞台となるのは、横7×縦3の窮屈な戦場。真ん中の1列を中立として、自陣にユニットを配しつつお互いに攻めあうという、なんとも単純な攻城バトルシステムである。フィールドが狭いせいで、1プレイには10分もかからないことが多い。

 最初のうちは、まだまだ仕様に慣れていないせいか敵が強く感じられ、序盤は適度な難易度で進行する。カードの種類も少ないし、デッキの構築にもあれやこれやと四苦八苦しがちだ。モンスターを脱がすのもいまいち感覚がつかめず、失敗を重ねてポイントが尽きたりすることもしばしば。どうやったら最強のデッキが出来るのか、好きな絵師は何色に多いか、効率よい勝ち方はどうやるのか。ビギナーにありがちな楽しみが序盤に詰まっている。

 ところが、中盤から後半にかけてはマンネリ化甚だしい。プレイヤーによって、感じ方に遅速があるかもしれないが、ある程度コツを掴んでしまえば、勝ち方がパターン化してしまうのだ。基本的には、ヒーラーの前にアタッカーを置き、そのアタッカーを融合で強化する。これだけで、大半の敵に勝ててしまうのは、とてもストラテジックな戦法とは言いがたい。

 防御に関しては、敵は馬鹿な思考ルーチンしか持ちあわせていないので、自陣に入ってきたユニットを真っ先に排除しようと、次から次へとユニットをぶつけてくる。そのため、特攻隊長となりうるユニットを真っ先に強化し、ヒーラー乾電池を後ろに配しておけば、敵は自ずとジリ貧になり、気づけば圧勝というパターンに陥りやすい。そうすると、序盤で感じた満足感はいつしか倦怠感へと早変わりするわけだ。手ごたえもなく、爽快感も得られないとあっては、面倒な雑魚戦闘を極力避けようとする向きが強くなってしまうのは、当たり前の話である。

 このように後半は作業色を帯びるため、カードゲームそのものの満足度は必ずしも高くなかった。狭いフィールドを有効活用してテンポの良さを生み出したまではいいが、飛躍的に面白くなるゲームシステムとは言えないぶん、地味なカードゲームになってしまった感が強い。ストーリーもさほど濃密な展開が待ち受けているわけではなく、風味的には百合方面ながら、興味をそそられる内容ではない。あくまでもカードが軸なのである。



◇値段に難あり

 ネットを使って対戦もできるが、ストーリーモードのカードだけではベテラン勢にはまず勝てない。初心者ルームでさえも、運が悪ければ初心者狩りの餌食になるという状況で、なかなかモチベーションが上がらない。問題となるのは、ネット対戦を散々やりこなして、最悪課金までしてデッキを強くし、PCと対戦する価値があるかどうか……だが。

 そもそもこのゲームは9240円(限定版)と、それなりに値段がする。コンシューマーユーザーにはあまり馴染みのない数字かもしれないが、これはエロゲーのフルプライスとまったくの同価格なのだ。エロゲ畑の人間から見て、その価格に見合う充足感を得られるゲームとは思えない。



◇カードゲームよりも脱衣が肝

 シンプルながら一長一短あるカードシステムに、ふんわりと性的な要素を乗っけたゲーム。やはり最終的に高く評価すべきは、カードゲームそのものよりも『胸キュン♡スクラッチ』システムのほうであろう。段階的に女の子を脱がせるのはレイヤーの効果的な活用で、これを脱衣カードゲームとしてタッチパネル操作に組み込むのは革新的だと思うからだ。こういう変態チックなところは、さすがは日本のクリエイターだと褒めちぎりたいところだが、やはり値段が高すぎる。いまは値段も手頃になっているので、これをプレイしたいならば、まずは中古屋に駆け込んだほうが良いだろう。

 この手のゲームは、おそらくは日本人にしか作れない。その意味では世界に誇れる日本ならではのアイデアと変態性が詰まった一作だと思うし、できれば海外のユーザーに進んで手に取っていただきたい作品である。つまりは、これを作れるのが日本人なのだと、そう理解してもらうには絶好のゲームなのではないだろうか。




【雑談】
◆エロゲーフルプライスで先にあっても良さそうな内容ですが……。意外とないもんですねえ…。

◆ゴシゴシして、ハァハァするゲームです。これで18禁だったら、もっとレビューが増えてたかもしれませんな。
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「墨鬼 SUMIONI」レビュー

墨鬼 SUMIONI墨鬼 SUMIONI
(2012/02/09)
PlayStation Vita

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数年ぶりに、3日連続で更新しました。今日は一般ゲームから一つ。珍しいテイストのゲームだったので買ったのはいいんですが、なかなか厳しい評価になってしまいました。

50点。墨と硯を用いて敵と戦う世にも珍しい和風テイストなゲーム。Vitaの特性を早い時期に理解しながらも、企画倒れの感をありありと見せ付けた挑戦作。意欲だけは認めたい。

 タッチした痕が墨の道になる。背面タッチパッドを擦ると、墨が磨れる。こんなゲームは後にも先にも聞いたことがない。アイデアだけはVitaのいいとこ取りをしたように思える。

 思えば小学生の頃、習字の授業の際に墨を磨っていた覚えがある。墨を磨る作業というのは子供には物凄い重労働で、擦っても擦ってもなかなか墨が濃くならないと嘆いていたものだ。まさかその十数年の後に、往時の苦行を思い出させるようなゲームが出るとは、青二才だった自分は全く想像もしていなかった。
 もうお分かりだろう。このゲームは、背面パッドで墨を擬似的に磨らせる。これがスイスイ磨れるのならまだいいが、実際の墨磨りと遜色ないほど磨れないわけだ。あまりの磨れなさに、指が悲鳴を上げてしまったのである。墨を磨る作業とはこんなにも疲れるものだったのか。これを忠実に再現しても、なんらユーザーとしては嬉しくないのである。

 また、タッチパネルをなぞって墨を引くのは、基本操作の割になかなかに曲者。意外と自分が思った線が引けないのである。具体的に言うと、かなりの割合で始点が右側にずれるのだ。これは人間の指の動きによるもので、「習字」や「かきかた」のように字を書くための道具を用いないぶん、機械が読み取る精度が落ちてしまうのである。Vitaにはスタイラスペンは基本的に付属しないし、仮にスタイラスペンを使ったとしても、今度は墨磨りやアクションコマンドを使う際に、ペンが邪魔になってしまうだろう。

 ストーリーは非常に地味。怠け者の鬼が平安時代の危機を救うという昔話的な内容で、あまりワクワクしない。まあアクションゲームだからそこはさほど重視しないけれど、ストーリーがストーリーなら、ゲームの内容もゲーム内容なのか。全体的に地味なつくりで、飽きが来るのが早かった。
 ステージの道中はともかく、ボス戦でも任意の場所に攻撃できる方法があるのはナンセンス。それを使って容易にクリアできてしまうというものだ。自分の場合、遠距離にいて相手の攻撃を水筆(相手の弾を消せる)でいなしつつ、時おり墨を磨って炎&雷(任意の場所に攻撃できる)で攻撃というパターンになってしまった。これでは面白くないのだが、楽チンなので仕方がない。なお、敵ボスのグラフィックはほとんど差分キャラというお粗末な体たらく。ビッグコアじゃないんだから…。これにはがっかりである。
 ちなみに、墨を引いた道の上に主人公が立ち続けると攻撃力が上がるという特性があるが、殆どと言っていいほどボス戦で使うメリットがない。

 このように操作性やゲームバランスも問題だが、一番問題なのはその価格だろう。コンプリートまでに要す時間は、10時間もあればお釣りが来るほどの薄っぺらさ。1ステージが10分もかからないことを考えれば当然の帰結であるが、いくらなんでもこれに新品5千円というのは、リスキーにも程がある。エロゲーで言うところの、「10時間でクリアできるゲームにフルプライス出せるか」という話に近い。追加要素を加味しても、値段が見合っていないように見受けられる。

 墨を磨る→タッチパネルを擦るという連想は理に適っているものの、ユーザビリティが頗る悪いのは問題外。墨を磨らせる作業を課す意味はなかった。墨磨りや召還時の一筆書きなど、余計な操作を詰め込んだばかりに、持ち味だったであろうシンプル快適なアクションまでも台無しにした本作を、企画倒れと言わずして何と言おう。生憎1000円で手に入れたのだが、それでようやく……といった評価をつけたい。さほどオススメはできない。

「神次元アイドル ネプテューヌPP」レビュー

神次元アイドル ネプテューヌPP (通常版)神次元アイドル ネプテューヌPP (通常版)
(2013/06/20)
PlayStation Vita

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神次元アイドル ネプテューヌPP (限定版) (葉生田先生描き下ろし漫画、シチュエーションCD、特製携帯スタンド(クリーナー付) 同梱)神次元アイドルスキンシール 付神次元アイドル ネプテューヌPP (限定版) (葉生田先生描き下ろし漫画、シチュエーションCD、特製携帯スタンド(クリーナー付) 同梱)神次元アイドルスキンシール 付
(2013/06/20)
PlayStation Vita

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 はじめてVitaのレビューを書きます。いやすみません、エロゲ畑の人なんでトンデモないこと書いてるかもしれません。なので、はじめに謝っておきます。

 とりあえず、色々とVitaに触ってみてすごく感動。一番プレイした携帯ゲームはGBで、しかもその殆どを初代ポケモンとマリオに費やした身としては、凄い時代になったなあと、おじさんながらに(20代ですけど)感心しております。別にPCに飽きたとかそういうのではなくて、見識を広めたい一心でプレイしてる面もあるんです。凝り固まるのはよくないですからね。私的な理由も内包してますけど、それはまあゴニョゴニョ。

 どういう口上で書けばいいのか分からなかったので、つらつらと思ったままに書きました。

30点。読めない、遊べない、楽しめない。これほどワクワクしないゲームも珍しい。

(エロゲー側に長く浸っているので、もしかしたら評点がずれているかもしれないが、平にご容赦を)

 これは厳しい。イベントが殆ど起こらないパワプロのサクセスモードをプレイした気分。ゲーム時間が短かったことが不幸中の幸い。それを差し引いても、楽しめる人にしか楽しめない内容だった。コンシューマにしては、いささか門戸が狭すぎる。

 益体もないシミュレーションパートで延々と能力上げをさせられるさまは、苦行以外の何物でもない。しかも能力値が高まれば目に見えた変化があるというわけでもなく、取りあえず能力が上がったことだけは分かるというなんとも嬉しくないつくり。それぞれの能力が、ストーリーやライブパートにどんな影響を及ぼしているかすら不明瞭とあっては、当然育成ものとして楽しめるはずもなく、ダラダラと無為にプレイする他ない。180日以内での信仰(シェア)の奪還を目指すという目標が設定されているにもかかわらず、その3分の1ほどでクリアできてしまうヌルいゲーム内容には唖然呆然。ゲームバランスが非常に悪く、ここ10年でプレイしたゲームの中で、クリアまでの過程が最も簡単なゲームのひとつとなってしまった。素材が無駄になっている。

 AVGを軸に見ても厳しい。話の骨子はいたって明快。女神をプロデュウスすることで、MOB48なるアイドルグループにシェアを奪われたゲイムギョウ界NO.1を目指す話、である。盛り上げ甲斐のありそうな内容ではあるものの、イベントらしいイベントが起こらない時点で、読み物としての起伏は皆無に等しい。女神の同士の掛け合いは見られるものの、イベントCGらしいCGもなく、フラストレーションばかりが溜まるのみ。立ち絵まわりは問題ないが、それは評価に値しないレベルの話。シミュレーションパートの単調さに、シナリオまでもが拍車をかけてしまっているあたり、到底プレイしていて気持ちのいい作品とは言えない。これを楽しめるのは、余程愛着のあるファンに違いない。

 ライブパートも、これまた微妙。まず、曲数があまりにも少なすぎるのはいただけない。曲がりなりにもアイドル。これをアイドルとして売り出すのは、どこかの誰かさんではないが、かなりお粗末だ。
 カメラワークの切り替えによる観客満足度に着目した点はいいとしても、加点や減点の基準がまったくいい加減だし、カメラ切り替えの操作性が悪いために、しなくてもいい消化不良を起こしている。観客の満足度を上げてもライブがうまくいかなかったり、「ふつう」の評価だったり、採点基準があまりに杜撰すぎる。キャラクターの動き自体は、思ったよりも悪くないのだが、若干のぎこちなさが残る。一応、キャラクターをカスタムすることはできるが、元のキャラクター像が自然すぎて、髪の色やディテールをいじればいじるほど、その良さもどんどん失われてしまいそうで怖い。元々、カスタマイズを楽しむゲームではないので、過度の期待は控えるべきだろう。

 どれを取ってもいいところがない。器用貧乏どころか不器用貧乏で、何をさせてもダメなのだ。全体を通し単調で、とにかく作業ゲー臭が序盤から鼻をつくため、よほどのファンでもない限りプレイを控えるべきと進言したい。そもそもゲームとしての面白味がまるでないという時点で破綻しているし、シナリオもスカスカで読み応えがないというのも、正直評価に困る理由の一つ。ファンディスクとして見ても、何かと不足している感が拭えない。ゲームとしての完成度は極めて低いといわざるを得ないだろう。


 総評としては、下の下。Vitaというプラットホームを、活かす活かさない以前の問題。女神化時の操作なんて、もはや子供だまし。読み物としても見どころがないし、満足に遊ぶことすらできないとあっては、なかなか評価しづらい。不満ばかりが後を引く作品であった。





【雑記】
 本体はタペストリーと割り切ってました。絵はさすがでした。そういえば、アイエフちゃんが一番好きな人は珍しい、とは友人の談。ソウナノカー、ソーナンス?

 こんな低評価の作品は久しぶりです。貴重な経験になりました。
【!ちゅうもーく!】
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Atora

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エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
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