この認識、皆さんいかがでしょうか?
・・・非常に難しいところだと思います。シナリオの単純比較は複数の事象がこんがらがって、どうしても漠然とした主張しか浮かんでこないので大変厄介です。私もこれには是非をつけかねています。
『うたわれるもの』で築いた“王道的ファンタジー”の延長線と見るならば、このシナリオは成功しているのかもしれません。たしかに“熱い”物語ですし、筋道も『うたわれるもの』よりはしっかりと地を繋いでいました。しかし、ファンタジーにありがちな多人数劇で、多くのキャラクターが脇役ないしそれ以下の扱いを受けていることに対しては疑問を覚えます。特にこの作品の問題は、冷や飯を食ったのが女性キャラであることに尽きます。なんのためのエロゲーなのか分かったもんじゃありません。ここを衝かれるとこの作品は痛い。
私はシナリオあってのキャラであると同時に、キャラあってのシナリオであると考えているので、両者ともにおざなりにしたくないのです。この点に関しては、あまりこの『Tears to Tiara』に好印象を持っていません。
『うたわれるもの』で派生した“王道”とは、一体どのようにLeafに作用したのでしょうか。そしてLeafは、今後とも“新たなスタンダード”をシナリオにて提示するのでしょうか。次回作『君が呼ぶ、メギドの丘で』は『Tears to Tiara』とは違って、比較なしに評価される作品であることを願うばかりです。
・・・これ自体がミニレビューとなってますけど、あまり気にしないでください(汗)。
しかしシナリオからキャラから何から何まで、『うたわれるもの』と『Tears to Tiara』は似すぎています。今日はシナリオに関して駄文を連ねてみました。後日キャラクター等も補填したいと思います。本日はこれまで!
※何かと説明不足もあるかと思いますので、何かご意見・ご感想・ご質問等ありましたらメールやレスにてお願いします。出来うる限り善処します・・・。
リライトにあたって。
どうしても『うたわれるもの』と比較せざるを得ないのはもはや作品の泣き所となっており、これに基づく評価というのは今まで多数展開されてきた。いつもの私ならここで新たな論を持ち出しているはずだが、今回はそうもいかない。
『誰彼』前後の凋落ぶりが目立ったLeafにとって起死回生となった『うたわれるもの』。これは『雫』・『痕』・『To Heart』の通称「三部作」以降、なりを潜めていた“新たなスタンダード”を我々に投げかけてきた。つまり、ファンタジーを仕掛け人としたAVGとSLGのフィフス&フィフス構成である。かつて“ビジュアルノベル”を提唱したLeafがエロゲスタンダードを見出したことによって、“誰彼百円”という不名誉な騒動は帳消しになった。
『うたわれるもの』はまさに救世主であり、革新的であり、ビッグインパクトに成りえる条件が全て揃っていた。
では『Tears to Tiara』はどうか。上記を踏まえて考えてほしい・・・・・
・・・・・しまった。ついつい書きすぎました(笑)。いまレビューに書いてることはこれと大差ありませんが、もう少し肉付けしています。
今週は教習が切羽詰っているため繁忙になりそうです。早く終わらせて遊びたい・・・。
ゲームの評価というのは、年齢によって変わるもんだと痛感してる雨中の夜。 実家でゲーム棚の整理をしてたら、Teriosの『夏色こみゅにけーしょん』を発掘しました。「あれ、こんなのあったっけ?」と思案にふけりつつ、なんとなくインストール。
横田守さんが絵を担当する作品というのは、とくに濡れ場が巷のAVよろしくかなりオヤジ臭いイメージがあり、昔はかなり嫌悪してたきらいがあります。ところが、幾年経ていざプレイしてみると嫌悪感を催さないもんですね。昔友人が呟いていた「あの絵が好きな人は年増好き」というのも、その言葉を耳にしてから数年後、今更ながら一理あると感心しました。
まあそれでも、シナリオには期待できないようですけど。実際濡れ場を問わずオヤジ臭さは否めないので、たぶんクリアしないでしょう(汗)。
もう一つ。整理してた折に、往年の迷作タイトー『逆鱗弾』が出てきたのでプレイしてみました。んで口から出た感想は
…何度やってもクソゲーはクソゲーですね。
自機への当たり判定が余りにも大きすぎるのが、この作品最大の欠陥と言えましょう。弾に触れるか触れないか……ではなく、触れてないのに結構当たる。加えて、ステージが縦に長すぎるため、かなり前に進まないと敵機が見えない。これはきつい。
これだけでもかなりの人が放棄しますが、この頃のタイトーは相当ブランクだったようで、「これでもか!?」というくらい子供っぽいストーリーも、プレイヤーをイライラさせるのに一役買っています。
少なくとも、名高い『レイフォース』の次に出してくるような代物じゃないです…。
『逆鱗弾』の脇に積み重なってた彩京『ガンバード』をプレイして感動したのは、
決して悪いことではないはず(苦笑)。当時買った人の多くが、自身のSTG魂の逆鱗に触れられて落胆、あるいは憤怒したことは想像に難くありません。しかし、もう12年も経ちますか…。早いものですね。
とまあ、色々ボロクソ言いましたけれど、そんなクソゲーにもいいところはあります。この『逆鱗弾』の場合、音楽面はバツグンなんですよね。
STGの音楽って他のジャンルと比べるとあまり目立ちませんけど、想像以上ににいい曲が多い。『逆鱗弾』はそんな作品の一つでして、オリジナルサントラ作って聴いていたほどです。ちなみに好きな曲は‘Pure Spirit’ですね。曲名はあってるはず…。補足しときますと、一面のテーマです。
悲しいかな、核となるはずのシステムがてんでダメなので『逆鱗弾』はついには埋もれてしまったわけですが、STGの音楽というのは、それのみを取り出して聴くと随分と味があるもんです。STGのシステム完成度、あるいは好き嫌いやプレイセンスといったものとは距離を置いて、サウンドのみを聴いてみるのも面白いようです。
エロゲーだってそういうのあるはずです。
昔の作品を再プレイするチャンスというのはあまりないことですけれど、機会あらばプレイしたい作品というのはいくつもあります。今回はいくつかしかプレイすることができませんでしたが、以降もプレイする機会に恵まれれば、プレイしたいですね。新たなものが見えたり、昔を懐古したりできますから。
面白かったかどうかはともかく、意義ある数時間でした。