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「俺サマのラグナROCK」 レビュー

俺サマのラグナRock俺サマのラグナRock
(2010/10/28)
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 「俺サマのラグナROCK」のレビュー。これもチラシの裏みたいな感じで、文句ばっか言ってます。とにかく注文の多いユーザーですみません。

評価(☆→★→◎→○→△→×)

シナリオ○
グラフィック○
エッチ△
サウンド・ボイス◎
ゲームシステム△ 


 SLGにTRYしてみました。これはSLGTRYであって、SLGではありません。


 このところ、あかべぇさんが意欲的なのはすごく分かるんです。企業化してから、あっという間に多数のブランドを持つメーカーさんになりました。裾野を広げる意味でも、SLGにTRYするのは決して間違っているとは思いません。とは言え、この作品はちょっと荒削りな感が拭えませんね。




 内容はファンタジー風の陣取り。アリスソフトの「大悪司」とか「大番長」、プレイ済みの人はアレをライトにした芸風を想像すればいいでしょう。それに北欧神話を持ち込んで、シナリオを書き換えた感じです。しかしその出来は、お世辞にも誉めるには程遠く、逆にお粗末すぎるんじゃないかと言わざるを得ません。
 なによりも、システムが酷いんです。やる事と言えば、攻めて、歌って、踊るだけですから。スキルなんておまけです。スタミナがなくなって疲れたのは、プレイヤーではないかと思います。


 主な改善点は三つ。
 まず第一に、死んでいるSLGをなんとかしてほしい。

 もはやSLGじゃないです。タクティカルな面が欠片もありませんから。攻めて行く方向はほぼ惰性で、隣接してない限りあちらさんから攻めてきません。これじゃまるで緊張感が足りません。

 それと、キャラクターの強弱バランスが非常に悪いのもよろしくないです。物理的になかなか強くできないキャラがいるので、育成の楽しみがないのは痛い。お気に入りのキャラを、少しずつヒエラルキーの頂点に近づけるのも陣取りの楽しみなんじゃないかなと思うのです。
 それがほぼできないとあって、SLG好きな私は、思った以上に楽しめませんでした。一応、できるところまではやってはみたんですけど、複数回プレイしてまでそんなことをするのは無理でした。そもそも、このゲームシステムでそこまでしようとするやる気が湧いてこない。この出来では…。

 皆さんも好きなキャラくらいいるでしょう。彼らを育てても報われないとなると、あまりに悲しいじゃないですか。ゲームが面白ければモチベーションもまた違うんですが、どうもSLG好きなプレイヤーには向いてないようです。


 第二にルート分岐ほどよく親切に。
 何回やっても分岐が分からなかったのは、私が間抜けなせいかと思ってましたが、その後攻略サイトをググって、「こんなの分かんねーよ」と呟いてしまいました。最後のルートを見つけるのに一苦労しました。この場合、木を森の中に隠しても仕方がないでしょう。あまりにも煩雑というべきか難解というべきか、とにかく不必要な難解さだったと思います。
 また、コンフィグとも関係しますが、既読と未読の判別ができないのは前代未聞。これは要改善かと。


 そして第三に、もっとエロを押し出してほしい。
 キャラクターが多いせいか、数も少なく尺も短くCGも少ない。ミドルプライスとは言え、ここには力を入れて欲しかった。あかべぇさんにエロを求めるのは酷な気もするッちゃあするんですけど、ネルトスはじめ、ロキやオーディン、スルトといったキャラクターたちが魅力的なので、もちっとイベント関連も充実させることはできなかったのかと、淡い希望を抱いてしまいました。
 有葉さんの良さは相変わらずでした。


 対して、シナリオは非常に優秀なんですよ。キャラクターそれぞれに魅力があって、ちゃんとそれを活かしきってる。ベタなんですが、コメディ→シリアス路線をちゃんと貫いてる。いい話で終わって御の字でした。音楽関係も、SLGに比べたら全く文句ないです。
 それだけに、いえ、まさにそれだからこそ、キャラ同士の会話の応酬を楽しむこと以上のイベントが欲しかったんですよね。えちぃが早いっつーとアレですが、かなりえちぃだけが強引な感じがします。


 あと、SLGに関して。
 収支やキャラ配置、イベント云々の説明が作中で全くなされない。これはとくに問題外かと思います。私の無知か、ここの説明を省いたゲームというのはあんまり記憶にないですね。
 家電の説明書なんて誰も読まないでしょ、普通。実際に動かしてみた方が早いと思うのが人間ですから。それと同じですが、緊急時はどうしても必要になる。それがマニュアルでは?


 んー、なんというか手軽さと手抜きを履き違えてる気がするんですよ。もちろん手を抜いてもいいところは確実に存在するし、それが手軽さを産むのに繋がるというのなら、別段手を抜いても構わないと思うのです。

 しかし、今作はその匙加減が素人目から見ても間違っている気がする。厳しいようですが、もっとやりようはあったように思います。

 ただ、その匙加減がいかに難しいかというのもまた事実で、私なんぞがレビューで指摘するのは、おこがましいにも程があるのかもしれません。そういう意味では、このレビューはスタッフさんには申し訳ない限りなんですが、いかんせん処女作ですし、私個人としては、今後とも注目したいブランドではありますね。

 残念ながら、この作品は1つの作品としては埋もれがちになりそうです。次回に期待します。
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[聖地探訪記]町田・聖蹟桜ヶ丘編(ぷち)

 休みを利用して、ぷち聖地探訪をしてきました。ぶっちゃけゲーセン巡りのついでです。なので、資料を殆ど持っていってません。行き当たりばったりでした(汗



町田・それ散る1
 町田。「それは舞い散る桜のように」。懐かしい気がします。


聖蹟桜ヶ丘・さかハリ3
聖蹟桜ヶ丘・さかハリ1
聖蹟桜ヶ丘・さかハリ2
 聖蹟桜ヶ丘駅前。「さかあがりハリケーン」を3枚。あいにく左上のロータリーが工事中でした。ちなみに左隣は交番。冷や汗ものです。
 3枚目。あれ、、、河川名の案内板がないですね(汗


聖蹟桜ヶ丘・11eyes
聖蹟桜ヶ丘・11eyes2
 聖蹟桜ヶ丘の桜ヶ丘近辺。「11eyes」を2枚。いろは坂をダッシュで上りました。ゲーセンに長居しすぎて、日が暮れそうになりました。
 写真では分かりづらいですが、1枚目は夕焼けの時間帯はすごく雰囲気がいいです。昭和的な感じがする坂です。2枚目は日が落ちかかっています。暗くてすみません。

 坂のある風景って、どことなく好きなんです。横浜の山手とか。


 日が暮れたので、聖地探訪はここでストップしました。他にも、「月は東に日は西に」の聖地などは聖蹟桜ヶ丘なのですが、流石に資料なく真っ暗闇の中で撮っても…。次回、本格的な計画を立てる時に訪れるかと思います。


 では今日はこの辺で。

「なないろ航路」レビュー

なないろ航路なないろ航路
(2010/11/26)
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 「寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごry」という時候のナントカはともかく、温度変化に弱い恒温動物よろしく、私も体調を崩してしまいました。皆様もお気をつけくださいませ。


 今回は某紙風船(?)で値下がりが激しかった「なないろ航路」のレビューです。
 いやー、よくレビュー書いたなあと自分を労っているところです。正直、レビューを書く気はさらさらなくて、(まあこれも感想に近いんですが)ついつい勢いだけで書き殴ってしまいました。それくらい、この作品の完成度に腹が立ったんでしょう。そこらへんのペンキの落書きと似たような感じですが、それでも参考になるのでしたら幸いです。

評価(☆→★→◎→○→△→×)

シナリオ△
グラフィック★
エッチ○
サウンド・ボイス○(主題歌は☆)
ゲームシステム○ 


萌えゲーにしては、面白くない作品である。




「萌えゲーにしては」とか「絵はいいけれど」という定型句はもう聞き飽きた。誤字が多いだけならまだしも、ストーリーがあまりにもぶっ飛びすぎ………なのはいつものことだったね、すみません。

 これに関しては、色々と他のレビュアーさんが突っ込んでらっしゃるので、ここでは詳述を避ける。ただし、「○○だろJK」といったパターンが多すぎる事からして、ストーリーはまるで読めたものではないと明記しておこうと思う。登場人物の心の機微なんて小洒落たものは全く見えない。

 ところで、ストーリーを追う気にならないと、どうしても登場人物が軽く見えてしまいがちなのだろうか………これは私の勝手な思い込みに過ぎないかもしれない。にしてもだ、不条理なまでのアンバランスに支配されている感が否めないのは、気のせいではないはず。
 萌えゲーにおけるストーリーと絵の評価の乖離が激しいのは、なにも今に始まったことではない。シナリオが癌化しているのはこのゲームも例に漏れず、さらに言えば“萌絵ゲー”であるからして、やはり相当に性質は悪いと思う。

 こういったゲームを否定的にとらえれば「絵はいいが、ストーリーは…」となり、肯定的にとらえれば「ストーリーはアレだが、絵は…」となる。ここらへんの評価は、個人のウェイト次第だと思う。いずれにせよ、この物語を読んで楽しめた人は、それだけで間違いなく勝ち組だろう。個人的には、いちゃラブを書きたいのかも、ギャグで押したいのかも分からなかったので、ストーリーは「評価に値しない」に限りなく近い。

 ビジュアル面は文句なしにいい。しかし、シナリオが薄すぎて記憶に残りにくい。キャラクターはいいという声もあるにはあるが、それは「萌えゲーというカテゴリに収める時点でまず抑えるべきところ」と考えるからして、私の中では大きなアドバンテージにはならなかったのである。

 それに、この作品は見てくれの面でも一年前の作品に負けていた。
 ぶっとんだストーリーにみけおう氏・高苗京鈴氏の絵といえば、去年の今頃リリースされたま~まれぇどの「キスと魔王と紅茶」を思い出してしまう人もいると思う。
 両方ともプレイした私は両者を天秤にかけ、どうしても評価の分銅を“紅茶”側に乗せざるを得なかった。あちらは、エロには随分と力を入れている節があったからである。私の中では、これこそがこの「なないろ航路」という作品を評価する時に、大きな障壁になってしまった。

 一点だけ手放しで誉められるのは主題歌。UR@Nの「七色の地図」だけはパーフェクト。よくもまあ、こんないい曲を生みだせるものだ(追記2011/01/17)


 シナリオと主題歌がある、と言うべきか。その2つしかない、と言うべきか。
 きっと氾濫する萌えゲーの中に埋もれてしまうんだろうな、と発売間もないうちから想像してしまい、思わず溜息が出た。主題歌が埋もれるのは残念で仕方がない。



【雑記】
 せめてエロが濃ければ。シナリオは求めてないので、せめてエロが濃ければ。
ジンキに続いて玉砕しました。無念です。



 ここまで、読了ありがとうございます。結構真面目にプレイしたんですが、批評空間の皆さんが言いたいこと言いまくってて、特筆して書くこともないしなあと思ったもので。ま、明け透けに言うと、つまらんかったってことですな。

 それにしても、最近、車輪とかKEYといった読解系のヤツ書いてないなあ、と気づきました。なんか陵辱ゲーにも手を出すようになってしまったんですが、やっぱり年取りましたね、自分。ただし、エロ的思考だけですが。


 ではでは、またお会いしましょう。
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エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
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