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第1回 レビュアーエロゲランキング

 「稀神大社」のまれびとさんの企画に参加させていただいております。

 その名も“第1回 レビュアーエロゲランキング”です。こういった企画は、ありそうでなかなかなかったので、僭越ながら末席を汚させていただく事にしました。私のような若輩よりも、経験も知識も豊富なレビュアーさんは多数いらっしゃいますし、よろしければ参加してみてはどうでしょうか?


 もう数年前の話ですが、Skyさんとのやりとりでレビューするゲームを意図的に被らせる(ファミ通のクロスレビューのERGverみたいな感じ)企画をやりたいなあ、という話が持ち上がったことがありました。その時は、ちょうど私がブログを移転していたり、リアルでは転職したりと色々ゴタゴタしまして、結局、お流れ的な感じになってしまいました。
 今でも機会があればやりたいんですけど、調整が難しそうですね。それでも、人が集まればやりたいですねw
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「恋と選挙とチョコレート」レビュー

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(2010/10/29)
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 「恋と選挙とチョコレート」のレビューです。いまさらな感強し。私は衣更ちゃん派でした。

評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ△  後述。
グラフィック☆ 美麗。淡白だが、他の絵を見ても「ああ、あの人だ!」と分かるであろう芯の強さ。
エッチ× おかずには使えない。
サウンド・ボイス○ 全体的に聴きやすい。OPと曲のマッチングが心地よい。声優さんもいい。
ゲームシステム△ ちょっとコンフィグまわりが不親切。スキップ機能がスペースキー。

 最初の印象は毒なきSelen。透明感のあるキャラクターたちによる、どこにでもある学園ものという先入観がありました。しかし蓋を開けてみれば、あまりにもミスマッチな三角関係。結構なエグみを持たせてあって、攻略するヒロインによっては倦怠感を催すこともしばしば出てきます。ただし、読後に三角関係の後腐れは残らず、幕引きは存外なほどあっさり。ライトノベルを読んでいる感覚に近いものがあります。

 多くの指摘どおり、絵は一線級の見栄えのよさ。彩色が素人目にも分かるほど頭抜けていて、見た目の淡さとは裏腹に、強烈な視覚効果を与えてきます。CGにおける安定感のなさを相殺しても、ビジュアル面はまったく申し分のない出来。その水彩調の絵と反比例するが如く、シナリオにはどろどろとした女の嫉妬が随所に垣間見えます。どのヒロインを気に入るにしても、避けては通れない展開が待ち受けており、作品全体の雰囲気は、パッケージのスマートさとはかけ離れたところにあります。
 そもそもの不幸は、住吉千里がどう足掻こうとも表向き主人公と昵懇であり、彼女が主人公に依存していたからでしょう。本来ならば、他のキャラクターがそこに介入する余地はありません。かと言って、あっさりと千里と恋仲になる展開も考えにくく、全てがありえない話だと思います。ゆえに、千里ルート以外における彼女の立ち位置は、「いてはいけないお邪魔虫」のように見えてしまうのでしょう。彼女の当て馬のような扱いが、作品全体の雰囲気を剣呑なものへと変貌させています。

 画風から見てビギナー向けとは言え、そこはSelen。きっちりと毒を盛っていました。共通ルートで甘さを楽しみ、個別ルートで苦味を味わう事になる苦楽のある作品です。



【雑記】
 エッチの時の主人公は、どういうわけかオヤジ臭さを漂わせているような気がします。
とくに衣更ルートでは、一気に老け込んでいますね。

「妹ぱらだいす」レビュー

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(2011/01/28)
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実妹化パッチで話題沸騰中の「妹ぱらだいす」のレビューです。かくいう私の頭の中も、プレイ後は妹だらけになりました。そんなピンク色に毒されたい方はどうぞプレイしてみてください。抜きゲーですが、これが品薄なのも頷けます…。
時代は妹だっ!!!

評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ△
グラフィック★
エッチ☆
サウンド・ボイス◎
ゲームシステム★ 

シナリオはゴーイング妹ウェイ。いざ集え、エロゲー妹スターたち!!


 「娘姉妹」と「wind」の印象を強く覚えた。それもそのはず、まず主人公に関して言えば、とりあえず変態、なんと言おうと変態、とにかく変態なのだ。どれくらい変態かと言うと、

 「実は彼…………将来、娘姉妹のパパになるんですよ」

と嘘八百を並び立てられても、思わず首肯してしまうほどの変態っぷりを発揮するのだ。妹の胸を触りたいなどはまだまだラフなほう。妹のテニスを応援してる最中に欲情してナニしちゃうほどの、変態っぷりを見せ付けてくれる主人公もあまりいない。数多くいる変態主人公の中でも、かなり天然の入った変態と言えよう。ブラックな連中とは一線を画す、まさに変態オブ変態なのである。
 なのに、妹たちはそんなダメな変態お兄ちゃんを断固として拒否しない。逆に誘いに来る妹もいるというのだから、このゲームの変態さは尋常ではあるまい。イヤだイヤだと言葉では言いつつも従ってしまう理央など、普通に考えればおかしい以外の何物でもないのに、プレイヤーとしてはニヤニヤを隠せない。おそらくはそのギャップこそが、この作品がウケる要因の一つなんだろう。別に邪なことを強要するというダークなシナリオでもないのに、プレイヤーは羞恥する妹に不覚にも萌えるのだから。


 そして、wind臭が漂っている原因は、言わずもがな「~のだった」の多用にある。場面転換には「~のだった」か「~のであった」が数多く使われ、ともすると煙たい思いをしたプレイヤーもいたかもしれない(※1)。このライター陣にしては、らしからぬミスをしていると首を傾げたが、どういうわけか文章をわざと幼く見せている感じもする。確かに物語の展開自体はお世辞にも上手とは言えず、場面場面がブツ切りなのは否めない。けれども、二つの「~のだった」の間に一つのエッチシーン、もしくは日常シーンが挟まっていたことは、本作では実に印象深い。私事で恐縮だが、キリがよい所でセーブしてまた次回というサイクルで本作を愉しむことができたのである。際限なくプレイする羽目になりがちな従来のシナリオゲーとはまた違う。親切設計という気がしないでもない。

 それにしても、こんなどうしようもない変態兄貴では、さしもの妹たちもブチキレてみなも化(※2)するのではないかとビクビクしていた。しかし、それも不思議と杞憂に終わり、自分としては主人公がヘタレでなかったのを感謝するばかりである。シスターズのお兄ちゃんへのメロメロっぷりには畏れ入るし、兄貴は兄貴でここまで図図しいマッチポンプ劇を見せられては、シナリオに突っ込む気力もなくなってしまう。近親相姦に近いのに、背徳的というよりも莫迦っぷりが極まっているのだ。プレイヤーとしては、ここはひとつ、このダメすぎる兄貴になったつもりで目と耳で愉しむといい。

 気になるHシーンの数は、それぞれのキャラごとに11~16。ハーレムは7つの回想がある。正直、これだけ量があれば、長くHDの中に留まり続けることも可能だろう。それぞれの妹に「調教」や「誘惑」といった属性がついていて、プレイヤーをなかなか飽きさせない工夫がされている。これは嬉しい。自分としては、「変態」属性の理央が一押しである。他のエロゲーにも数少ない“プレイ”を堪能できるからだ。ハーレムが少し特殊なので、好き嫌いは分かれるだろう。
 アニメの数がやや少ない点だけに注意されたい。こちらは少々不満が残るが、貶すほどではない。伊東ライフ氏の可愛らしい絵柄がそのまま活きている。


 妹かエッチ。否、徹頭徹尾、妹とエッチ。そんなゲームである。妹属性のあるプレイヤーは抑えておくべきだろう。


※1 ゲーム業界用語辞典「~のだった」の項を参照
http://gamedic.jpn.org/game/game_no.htm

※2 ゲーム業界用語辞典「問い詰め」の項を参照
http://gamedic.jpn.org/game/game_to01.htm



【雑談】
 Hシーンでセーブするとモザイクがかかる仕様はいいですね。
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エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
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