のレビューです。あれ、もう紅茶から1年経つんですね。早い早い。
評価（☆→★→◎→○→△→×）
シナリオ× まあ元から期待してなかったという
グラフィック☆
エッチ★
サウンド・ボイス☆
ゲームシステム○
やはりと言うべきか、ま～まれぇどはCG的には一流でありながらも、シナリオ的には二流ないし三流というのがそろそろ秋の風物詩となりつつあるわけだが、これまでの諸作品が、「どうしてこうなった？」ばりに物語がある一点からおかしくなってしまうのに対し、この作品は「どうしてもこうなってしまうからもう諦めた」と言わんばかりのプロローグからのおかしくなり具合が奇抜だ。「その代わり、いつもよりパロディネタを多くしてみました☆（当社比○○○％増）」みたいなキャッチコピーがあってもいいほど多様なジャンルから名言集を拝借した結果、シナリオのカオスっぷりに拍車がかかってしまった。悲しきかな、開き直って投げてもボールはボール。僕の中でのま～まれぇどの評価は、口当たりの悪い紅茶から一年発酵させただけで、たいして代わり映えがしないまあまあれぇどなのであった。
説明しよう！！【【【らぶ２Quadとは】】】 ま～まれぇどが2011年10月に発表した美少女ゲームユーザー向け18禁恋愛ゲームアドベンチャーのひとつ。略称は“Quad”。
らぶ2Quadは、同ブランドお得意の萌えエロ路線を4シナリオ内蔵し、超展開であってもエロ重視という理念を貫くことで高い実用性を発揮することができる。「キスと魔王と紅茶」の後継作品で、同ブランドの作品の中でも、
物語冒頭からカオスという超仕様のため、シナリオの出来を気にしないエロ重視のプレイヤー向けに位置付けられる。ただしレイプ目もあるので要注意。
原画には、みけおう氏から引き継いだ「SAKURA ～雪月華～」などで知られる鳴瀬ひろふみ氏を起用し、塗りはいつものばんろっほチームが担当。CGのクオリティは極めて高い。テキストスキップを邪魔する子供騙しにもならない連打ゲームを内蔵する。
プレイ時間は15時間前後。回想、音楽視聴、オート・クイックを含めた99のセーブ箇所、55の回想シーンなどを利用できる。
ま～まれぇどの作品には、購入動機の指標に
なるかと思ってビギナーがよく掴まされるなりうるあいうえお作文を用いた略称が使われる。同作品においては“Quad”を謳っている。「らぶ2Quad」は、2009年10月に先に発売されたこれまた同系色の萌えエロゲー「キスと魔王と紅茶」に比して、トントンといったレベルにあたる。
ま～まれぇどの問題点はシナリオにあり。 これでもよく分かっているつもりである。
その内容はパロディが大半と言っていい。いや、シナリオはおろか、
キャラクターの容姿や名前までもパロディ臭が強い。ぷんぷんする。ここで「このブランドだから仕方ない」と妥協してしまう貴方は、きっと、この“ま～まれぇど”という超展開好き好きブランドが好きなんだと思う。
【Q】
クオリティーの高いCGは必見だが、
【U】
ユーザーは超展開に直面することになるだろう。
【A】
圧倒的なパロディとギャグの嵐を楽しめるかが肝。
【D】
・・・どうにかしてよ、このシナリオ。
このゲームは、つまりはそういうギャルゲーならぬギャグゲーであって、それ以上でもそれ以下でもない。抜きゲーとしての効用はなかなか高いと見受けるが、これにフルプライスを懐から出せるかは、結局のところプレイヤー次第なのだ。
テキストには、
パロディ以外に見るべきものがない。名言（迷言？）を多用しているのは明らかで、プレイヤーによっては興醒めする向きもあるだろう。せめてシナリオさえ日進月歩していれば、まだ見る目もあった。しかし、ここまで最初からぶち抜けていては、突っ込む気力も失せる。前作唯一と言ってもいいシナリオの光明だった
“リセリシアスルート”は、どうやら一瞬の気の迷いだったようである。
ま～まれぇどでしょうか。いいえ、まあまあれぇどでした。
【雑記】
このブランド、
シナリオさえ良ければ鬼に金棒だと思うんです。
