エロゲー横丁界隈は「ホワイトアルバム2」の話題でもちきりの中、暇を見つけて同人ゲーをプレイしております。今年はアウトローに行きますよ!
最近、ちょっとプレイのスタンスが変わってきました。いや、変わらざるを得なかったと言うべきか。とにかく、目まぐるしく環境が変わっているおかげで、“レビューを書く”というモチベーションの高さを維持できてます。QMAやっててこの状態は、相当珍しいんじゃないかなw
さて、2012年は、同人ゲームのレビューを増やすという、まにふぇすと(笑)を出しておりました。今日は第一弾として、
木星在住さま「かわいい妹にリズムに合わせて腰を振れだって?!」という作品を取り上げさせていただきました。うーん、実に同人らしい作品でしたね。ではレビューをどうぞ。
【パッケージスペック】
・トールケース
・CD-ROM一枚(ただし、体験版ダウンロード後、製品版プレイも可能)
・マニュアルなし(内容物としての)
評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ○
グラフィック★
エッチ△
サウンド? 音ゲーだけど、音ゲーじゃない。
ボイス ◎
ゲームシステム△? 相性の問題か
(かわいい妹にリズムに合わせて腰を振れだって?!)・・・そんな余裕はなかった。
音ゲー+エロゲーという、ありそうでなかったジャンルのパイオニア。それも、音ゲープレイ中に濡れ場を流すという仕様が斬新だ。公式でも「アダルト音ゲー」とカテゴライズしてある。
また、体験版にて一定以上のスコアを叩き出せば、製品版がそのままダウンロード可能という点にも驚いた。こんなゲームは、今まで見たことも聞いたこともない。同人ならではのゲリラ的閃きが漂う作品である。
ただし、ゲーム内容は、処女作ということもあり、お世辞にも安定感があるとは言いがたい。音ゲーと銘打たれてはいるものの、肝心の音ゲーの部分が単なる目押しゲーとなっている感は否めず、とてもじゃないがエロに浸ってる余裕は無いだろう。回想も実装されておらず、初見時の実用性にはかなり乏しい。
判定自体はそう難しいものではなく、むしろ緩い方と見てよい。端的に見て、音ゲーに精通していなくとも、頑張ればクリアできる類の難易度と思われるが、そもそものゲーム部分の完成度が低いだけに、モチベーションはさほど上がってこない。たとえば、そう、「シンフォニック=レイン」のように、流れるようなメロディーにあわせて、譜面通りにキーを押すわけではないから、なかなかコンプリートしてやろうという気力が沸いてこないんだろう。
目押しゲーをプレイ中に抜けというのは、通例のエロゲーに常備されているオートモードや、ライトハンドフリーに慣れたエロゲーマーには、あまりにも酷な話である。
ここでいうフリーとは、必ずしも右手がゴニョゴニョな状態の時に左手を別の事に使えるという環境を指すのではなく、左手はおろか頭もエロに没入できて、はじめてフリーと明記されるべきだと思う。左手で音ゲーの譜面を叩きながら、抜きに勤しむ暇はない。だから、このゲームは実用性に乏しいのだ。
譜面を叩き終わった点数によって、その後エロシーンに若干の変化を持たせる(ゲーム中にシーンを完結させない)といった方法や、クリア後のオートプレイ機能を実装したほうが、ゲームとしても、抜きゲーとしても、効果的だったのではないだろうか。
名の通ったクリエイターさんであるし、ビジュアル面は全く問題ない。可能性のある内容だけに、そこかしこに改良の余地がある。処女作である点を加味せずとも、所々にセンスが感じられる作品であった。迷走するか、殻を破るかは今後のクリエイターさん次第とみる。
【雑記】
そういえば、音楽を取扱った作品は多かれど、音ゲーまで発展させたエロゲーって少ないですねえ。
あと、ひさこの制服のデザインが結構好きです。海辺のCGとかGJ。