『カタハネ』も『いつ空』も、進行速度はまるで蝸牛のそれと大差ない今日この頃。
『いつ空』……ふたみルートをそこそこ進めましたが、これは明日考えることにしたい。
『カタハネ』……再度シロハネに戻った辺りで手を止めました。
結局、話題がないので、ここはひとつ埋もれているフリーゲームの紹介ということで。
さて、皆様。私は18禁ゲームだけでなく、フリーゲームもよくプレイします。エロゲー批評空間内でも、数多くのフリーゲームが登録されていますが、今回はその中でも特に感銘を受けた作品を三つほど紹介したいと思います。
‘記憶’を題材にした物語です。深い考察なくとも、何かしら考えてしまうものがあります。少しとっつきにくい感がありますが、すらすらと読み流してみてください。昔話を聞いている感覚でいいと思います。こういうの、好きな人は好きです。
2、『終末によせて』
音楽を生業とする、まつ氏の短編サウンドノベル。ただひたすらに純な世界が心を打ちます。往時のアボガドパワーズによる『終末の過ごし方』をヒントに執筆されたようですが、私はこちらのほうが好き。立ち絵は全くありませんし、背景も写真です。かといって、無闇に卑下することのできない力を持っていると思います。
この作品、プレイしておきながら、レビューはおろか点数化すらしていません。しかし、レビューを執筆した暁には、おそらくは良作以上の判定をすることになるでしょう。例えるなら、『それは舞い散る桜のように』をフリーにしたような…、そんな感覚に囚われました。ヒロインによってムラがあるのは否めません(正直1ルートだけ格段にレベルが低い気がする)が、それでも非常に高次元で作られた一作だと思っています。
それにしても、批評空間のデータ数は未だ一桁とは……!…正直驚きを隠せません。埋もれているかと言われたら、まず間違いなく「イエス!」と言うでしょう。そのくらい埋もれているのです。下手なブランド物よりも、遥かにクオリティは高いですよ。何気にオススメです。
以上、簡単ではありますが、三作を紹介させていただきました。もし拙文に興味をお持ちになったら、是非プレイしてみてください。何より無料でダウンロードができますので、商業作のような金銭的な損失はありません。
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