長らくお待たせしました。テキストにするのが遅れてしまい申し訳ありませんでした。これのせいで、今日は完全に徹夜状態です。眠い…。
【注】地名や特定の場所を出すかどうかについてはさんざん迷ったんですが、参考になるかと思い、かなり詳細な情報まで書くことにしました。これについては様々な議論があると思います。そして、私は「この程度まで公開してもいいのではないか」という見地に立っているため記載している次第です。
以下の文章には現実世界の地名が多く登場します。そのため「2次元にリアルを持ち込むな!」といった方は、たぶん読まないほうがいいです…。その旨、ご理解の上お読みいただければ幸いです。ではどうぞ。
去る11/2のこと、余暇を利用してPCゲームの背景を中心に色々と撮影しに行ってきました。普通なら授業があるはずの平日でしたが、あいにく学祭のため学校はお休み。つまり暇を持て余していたというわけです。さっそく友人の華烈氏にアポをとって日時を調整。以前、「ひぐらしのなく頃に」の背景ポイントは全て訪れていたので、今回は友人華烈氏のナビゲートを兼ねて回ることになりました。
それから、どこを回るかとか色々勘案しました。が、ここは割愛して…。
まず我々が降り立ったのは、東京は地下鉄東西線葛西駅。しかも朝の9時。ぐぅたらな生活してる大学生なら、大半が寝てる時間です。私も眠い目をこすりつつ華烈氏と合流。氏も案の定辛そうだ…なんて思ったら、なんと徹夜してたとの話。「いやいや、寝とけよ」と溜息をついたのは言うまでもありません。背景撮影はある意味体力勝負なのです。
さて、そうやってだべりながら歩いているうちに最初の撮影ポイントに到着。葛西駅から徒歩10分くらいのところです。「ひぐらしのなく頃に」より興宮の十字路。麻雀を打つ前の会話のシーンで使われたと思います。ちなみに電柱の広告が新しいものに変わっております。ただこのシーンの画像、どうもメモリから消去しちゃったらしい…。うーん…ど、どこにいったんだろう…。ともかく画像がないので、ここは割愛するしかないようです(出鼻挫いてすみません~)。
そのまま西葛西駅へ向かって一路歩いていくと、ひぐらし世界における興宮の市街地に入ってゆくことになります。次なる撮影ポイントはおもちゃ屋……のはずだったんですが、あいにく開店時刻だったらしく、店の主人が表を掃いていらっしゃいました。他人に迷惑がかかるのは風紀上タブーですので、ここは後回しにして、先にエンジェルモートへ行くことに。運よくそちらはすぐに撮影できました。
看板のロゴでもうお分かりかと思います。「料理ができない主婦の味方!」……かもしれません……そう!ジョナサンですね。本編では、外観に加えてトイレの内装までも同じものが反転して使用されているのですが、時間的な都合と店内への迷惑を考えて、その場所は撮影しませんでした。最初に訪れた時、領収書に「園崎様」とか「北条様」とか書いてもらった事はヒミツです。ともかくここは大通り沿い、しかも交差点の近くに立地しているので撮影するのに一苦労。一応、幅の広い路側帯の内側から撮ってます。間違ってもよいこは車道に入って撮らないようにしましょう!
次に向かったのはそのジョナサンのすぐ近くの野球場……の裏手にあるミニ野球場。沙都子がホームラン打ったところですね(一番印象に残ってるシーン)!これは資料を持っていかなかったので、アングルが微妙です。当日は門が開いておりまして、運良く中まで入る事ができました。ゴルフボールが飛んでこないことを祈りつつ何枚かカシャッ!
紙幅の関係上、2枚に留めております。この他にもアングルあるはずなんですけど、如何せん資料がなく断念…。ただ、ここも去年訪れていたので、最初ほどの感慨には浸れませんでした。
そうやって時間を潰しているうちに、おもちゃ屋も完全に開店しただろうということで、早速向かってみることに。
近景と遠景画像の2枚。今では珍しい昭和の空気を漂わせるおもちゃ屋です。ちなみに店内の構造は本編とは明らかに違います。
これにて「ひぐらしのなく頃に」葛西編の背景撮影はおしまい。次は「FORTUNE ARTERIAL」と「うみねこのなく頃に」の元ネタとなった旧古河庭園へ、電車を乗り継ぎつつ移動します。
ところが、ここに来てまさかのカメラトラブルが発生…。談義の結果、急遽近場の秋葉原に向かうことになります。えらく型の古いカメラなんで、ちょっと使い勝手が悪いんですよね。そろそろ買い換えも検討しないとダメみたいです。
もはや直らない時は携帯のカメラで代用してもいいやと思ってたんですが、電車に乗ってる途中で不調の原因が判明し問題解決。このトラブルの影響で、30分ほど時間をロスしてしまいました。やはりタイムテーブル通りにはいきません。
そんなこんなで駒込駅に到着したのは12時過ぎ。近頃の東京は4時を過ぎると暮れはじめるので、それまでになんとか主要スポットの撮影を終わらせねばなりません。私の地元は九州なんですが、東京に来て1年目の頃、あまりの夕暮れの訪れの早さに馴染めませんでした。要は暗くなるのが早すぎるんです。ここら辺は東と西の大きな感覚の違いでしょうね。
結局目的地の旧古河庭園に着いたのは12時半の少し前。すでにかなりの時間を食ってしまってたので、休憩もそこそこに撮影を開始……したのはいいんですが、人の多いこと多いこと。当日は曇天が続き、一時は小雨も降るような天気だったにもかかわらず大勢の人が訪れていました。主にお年を召した方が多かったです。なるべく人物を入れたくないので、機会を窺いつつ撮影するも、どうしても人が映ってしまいます。これは観光地仕様で仕方ないところがありますね。白川郷(雛見沢村)のほうもそうだったんで…。時間もおしていたので不精不精ながら撮影を試みます…。
では、「うみねこのなく頃に」の立地関係の順に見ていくことにいたしましょう。
ゲストハウスまでの道その1・その2。ちなみに、浜辺から上っていく階段は別の場所が使われています。本編では「蛇腹になって捻くれた道」と書いてありますが、現実世界ではあまり続いておりません。庭園に続くほんの脇道のような感じでした。
見てのとおり石段です。やはり本館までの道に使用されています。アングルが判らなかったので適当になってしまいました。後々見返してみますと、左の写真は全然違いますね。右の写真はもう洋館を中央に持ってくるべきでした。なにぶん慣れていないので下手なのは勘弁して下さい…。
ここを抜けると、ようやく洋館が視界に入ってきます。が…その前に。
バラ園です。背景を撮りに来たという目的を忘れてしまうほど、絢爛たる様子で咲き乱れる花の数々は、情緒豊かな洋風庭園そのものです。荒んだ心が洗われます(苦笑)。本編の頃と比べるとだいぶ整備されているようで、若干植え込みの配置が違う場合があるようです。2枚目のアングルは、完全に前に寄りすぎた感があります。
こちらは嘉音くん初登場シーン。残念ながら猫車は見当たりません。比較的うまく撮れた一枚。ここまでが洋館への道です。が、実際はこの順路ではなく、入場するとすぐに洋館が鎮座ましましています。バラ園を抜けると鬱蒼とした森になっているのは、本編でもリアルでも変わりありません。
そして次が今日のメイン、「うみねこのなく頃に」と「FORTUNE ARTERIAL」の共通背景になります。
旧古河邸全景。「うみねこ」本編ではゲストルームの全景に、「FORTUNE ARTERIAL」では監督生棟にあてられています。設計は、かの有名な鹿鳴館の建設に携わるほどの名工だったジョサイア・コンドルの手によるものです。大正初期の建築様式の面影を色濃く残していますね。庭園の絢爛さとは裏腹に、荘厳さの中に様式美が息づいています。素人目から見ても、一見の価値があると言えるでしょう。
当初、「FORTUNE ARTERIAL」と「うみねこ」が同じ背景とは思いもしませんでした。「うみねこ」ツアーを企画していた頃に、ちょうどオーガストのHPを閲覧する機会があり、紹介ページを見ていると、そこには何やら見慣れた背景が…。「これは!?」と感じ見比べてみたところ、まさかのビンゴ! なんという僥倖か…これは時期的にラッキーでした。このように、2つのゲームで背景が共通しているケースというのは、他にも何箇所かあるようですね。
もう少しあるので見てみましょう。
これは…洋館を向かって右後ろから撮ったところです。戦人たちがゲストハウスへ入る際に使用されています。
洋館近影。幕間でよく使われています。こういった写真は角度が難しい。思ったよりうまく撮れていたのでびっくり。
例の倉庫へ向かう道だったと思います。洋館はそれほど大きなものではないので、ゲストハウス前をちょっと突っ切る形となります。倉庫らしきものはなさそうでした。
ここらで「うみねこのなく頃に」駒込編の背景もひと段落がつきました。お屋敷の内部と六軒島の背景は別の場所との確認が取れてますので、機会があったら足を運びたいと思います。
しかし、本日の探訪はまだまだ続きます。
旧古河庭園には和風庭園もあったので、もうちょっと見て回りたかったんですけど、贅沢も言ってられません。なにしろ我々には時間がないのですから!! 結局ここでは1時間ほどカシャカシャ撮って、終わり次第すぐさま駒込駅へとんぼ返りしました。
そして、そこから南北線を使って麻布十番に移動。今度は「リトルバスターズ」の背景探しです。ここも情報が薄くぶっつけ本番になっちゃいましたが、公園を目印にすることでなんとか辿りつきました。華烈氏、よく病院のロゴに気がついた!!飴をやろう!(違
小毬が募金活動をしていた場所ですね、たしか。でも実際は人よりも車の量のほうが多く、募金活動にはあまり向いてないようです。リトバスはいつかコンプしたいと思っているのですが、今のところ一箇所しか行ってません。
ここで既に2時過ぎ。リミットまでは約2時間となりました。急げや急げというわけで、やはり電車をいくつか乗り継いで駒場東大前まで移動。筑波大学付属駒場高校、通称ツクコマへと歩みを進めます。ここらへんになるともう足がついてこない。華烈氏も半ば憔悴している様子でした。本当はここは外側だけ撮って、すぐ前田侯爵邸のほうに向かうつもりだったのですが、なんと当日は文化祭が開かれておりまして。前情報なしで、体よく中まで入場侵入することに成功しました。
入り口でもらった文化祭のパンフを見てみると中身の濃いこと濃いこと…。出し物の中に東方キャラ(西行寺幽々子と魂魄妖夢)がいたり、「聖地にて」と書かれた写真までも貼っていたりとやりたい放題。「駒場の自由」は伊達じゃないな、とあらためて思いました。私の通っていた高校じゃまず考えられない!!!(苦笑)
左がツクコマの校門です。ご存知「CLANNAD」の中庭。右の写真はパネルをケータイで撮ってきたものですが、イラストやら「聖地巡礼!」とか書いたパネルも散見されました。私たち以外にも足を運んだグループがいるんですね…。もし時間あったらエロゲーのキャラでも描いてましたよ! これは悔しいな~…。来年行けたら何か描いてやろう、とか思ってたり思ってなかったり。
さて、長らくお付き合いいただきありがとうございました。次が最後です。
もうここまで来ると時間的に厳しくなって日も落ち始めたので、以降の撮影は断念し次回に回すことに。駒場東大駅前から徒歩10分の場所にある前田侯爵邸に到着したのは、日も傾きかけた4時頃です。建物のある駒場公園の閉園時間が4時半なので、本当にギリギリのタイミングで飛び込んだ感じでした。
前田侯爵邸は加賀百万石でおなじみ前田家縁の建造物で、一時は博物館に使用されたこともある大きな邸宅です。やはり洋館はいい。夕暮れ時の曇り空の下で、独特の荘厳さを醸し出していました。
ここは「うみねこのなく頃に」の本館に使用された経緯により、足を運ぶことにしました。また、内装は「遥かに仰ぎ、麗しの」に使用されており、私はこっちのほうが楽しみだったのですが、当日は休館日だったので残念ながら中には入れませんでした。まあ入れたとしても、時間的に無理だったでしょうが。ちなみに、後日撮影しに行くと行ってたのはここです(用事が重なって未だ行けずじまい…)。
どちらも「うみねこ」の本館になります。多少木々の繁茂の状態が違うため、違和感が生じますね。アングル的にはこれで確定でしょう。
さてさて。そうこうしているうちに日もとっぷりと暮れてしまい、探訪も同時に終わりを迎えます。ここを撮った後、食事して帰路につきました。いやー、疲れ果てましたね…。
【まとめ】反省点はいくつもありましたが、今回は「うみねこ」の背景が撮れただけで満足です。電車に乗ってる以外は半日立ちっぱなしだったので、慣れてないと後々になって足が棒になります。あと移動中にパクパク食事してたので、行儀が悪いったらありゃしない。もう少し回るところを減らせば、いい散策になるでしょうね。一番痛かったのはカメラトラブルでした。
以下の表は実際のタイムテーブルです。秋葉原に行ったためかなりのロスが出ています。1時間くらい損してますので参考までにどうぞ。ちなみに運賃は1500円程度といったところです。1日切符で回るのは、路線的に不適と判断しました。
場所 | 到着時刻 | 出発時刻 | 移動手段 |
---|---|---|---|
葛西 | 9:10 | 同左 | 徒歩 |
西葛西 | 9:40 | 10:50 | 東西線 |
茅場町 | 11:10 | 同左 | 日比谷線 |
秋葉原 | 11:15 | 11:25 | 山手線 |
駒込 | 11:45 | 12:00 | 徒歩 |
旧古河庭園 | 12:20 | 1340 | 徒歩 |
駒込 | 13:40 | 同左 | 南北線 |
麻布十番 | 14:00 | 同左 | 徒歩 |
公園 | 14:15 | 14:25 | 徒歩 |
麻布十番 | 14:40 | 同左 | 南北線 |
溜池山王 | 14:45 | 14:55 | 銀座線 |
渋谷 | 15:00 | 同左 | 京王井の頭線 |
駒場東大前 | 15:05 | 同左 | 徒歩 |
筑波大学付属駒場 | 15:20 | 15:50 | 徒歩 |
前田侯爵邸 | 16:00 | 16:20 | 徒歩 |
代々木公園駅 | 16:45 | - | 千代田線 |
次回は東京西部編もしくは埼玉編を予定しています。おそらく「かにしの」の背景からになると思います。次回はもっとスマートに書けるようにします。読了ありがとうございました!
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