fc2ブログ

『カタハネ』レポ参


 杉花粉にやられつつ、ワカバルートクリアしました。例によって例のごとく、考察等を少し書いてみます。かなりネタバレしてますので、未プレイの方はご注意ください(笑)。




・『カタハネ』評 ワカバルート終了時迄

 今まで星の数ほどエロゲーが出た。そんな中で、極めて真似しがたい耽美さがここにある。まだオールクリアしていないので邪推になるが、これは何もワカバルートだけに限ったものではないようだ。笛氏の絵柄もさることながら、シナリオが一役も二役も買っている。とにかく、純粋な気持ちで‘おはなし’を読むことができるのは何より貴重だ。感謝したい。
 しかしながら、ワカバルートだけでこの物語を語るのは非常に危険が伴う。オールクリアしなければ、この物語の真価は分からないと思われる。ワカバルートでは、彼女とセロが劇を観賞している場面にてエンディングを迎える。この中で、彼女は……

“―この劇は、私の一生の宝物”(エピローグ箇所)

と言っている。つまりワカバルートに限って言えば、ワカバとセロという二人の少年少女の内に留まった“おはなし”にしか見えない。このルートだけではなんとも評価を下しがたい。だから、おそらくオールクリア必須になっているのだろう。それに、あまりにクロハネの部分が関与しなかったのはいただけない。クロハネが生かされていないこのルートは、単純に考えてワカバとセロのためだけに作られたものであろう。深く考えるならば、歴史と演劇という、事実と仮想の対比と言えるのかもしれない。


“Alea Javta eat!”(賽は投げられた!)

ワカバルートだけでは、物語の真価を問えない。賽は未だ転がり続けている。アンジェリカルートと……おそらくはココルート。物語は段階的に広がりを見せる。パイの皮を剥くように、物語の核心へと迫る楽しむのも一興。クロハネで見せた百合に浸るのも一興。今後プレイするルートへの期待は更に高まったと言える。クロハネから始まった物語が、最終的にはどう結実するのか。現時点であっても自信を持って言える。これは紛れもなく群像劇である、と。


以上です。ワカバシナリオでは分からないことが多すぎます。今日は、アンジェリカルートへの分岐点を作って就寝ということになりそうです。


[追記] 笛さんの絵がここまでマッチするとは思ってもみませんでした。あとBGMもいいですね、これ。OPはとくに好きです。……最後に一言、声優陣の方々はほんとお疲れ様でした!

スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
【Font & Icon】
管理者にだけ表示を許可する
【!ちゅうもーく!】
すたじお緑茶『南十字星恋歌』応援中! 【サキガケ⇒ジェネレーション!】情報ページ公開中! 「天秤のLa DEA。戦女神MEMORIA」応援中!
カテゴリ
【!ちゅうもーく!】
【ヤキモチストリーム】応援中! 『PRETTY×CATION』を応援しています! ま~まれぇど新作第9弾『プライマルハーツ』
カウンター
プロフィール

Atora

Author:Atora
エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
何かご用がありましたら lycaon-theあっとjoker.117.cx  までお願いします。

最新記事
リンク
Twitter on FC2