「カミカゼ☆エクスプローラー」のレビューですが、3日に仕上げることができませんでした……。お許しください。ぜ、全画面表示しかプレイできない自分のパソに泣きました。お蔵入りになって久しいノートパソコンを引っ張り出して、2つのパソで書いております。6日に書きあがるように頑張ります。
さて、私事はこれくらいにして本題に移ろうと思います。
突然ではありますが、エロゲー批評空間繋がりでお世話になっているSKYさん
(CIEL CLAIR)と共同で企画を立てました。その名も第一回
『エロゲークロスレビュー』です。ざっくばらんに言うと、いわゆるギャルゲーのレビューを書いて、その上で意見交換をしてみようという企画です。
・対象作品は6月24日発売予定の
「Rewrite」・意見交換を行う場所は、エロゲー批評空間の“長文コメントへのレス”(右下)を活用
参加表明をしていただいた後でレビューを投下してもらうもよし、感想に「なるほど。そういう考え方もあるのか。ちなみに自分は~~」といった感じでレスをつけるのもよし。かなりフリーダムに展開できればと思います。私はブログにも感想を貼り付ける手法を取っていますが、一応、批評空間のIDをお持ちであったほうが、スムーズに運べる企画となっています。なお、レビューは議論が滞らないよう、1ヶ月くらいを目処に感想を投下していただければ幸いです。
実験的な意味合いの強い企画でありますれば、我々も積極的に動いていくつもりでおります。興味のある方は、メールやレスなどしてご連絡いただければと思います。それではよろしくお願いいたします。
それにしても、なぜこのような話が持ち上がったのか。以下に、ここまでの企画にいたったあらましを書いておきました。拙文ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。
一月ほどの間、SKYさんとやり取りする機会があり、レビューに関して色々と意見交換をしました。そこで主たる話題になったのが、解釈側に立つ情報と速報側に立つ情報についての話でした。
実際問題として、面白い作品が知りたければ、信頼できる数字を追えば済みますし、気になるなら作品のスレッドにでも行って評判を聞いてくれば済む話です(信頼できるレビュアーさんがいるのなら話は別ですが)。速報性が重視されるのは、今に始まったことではありません。
これに対して、長文レビューには、その人の思考や感想、自分の理解の範疇を超えた提案が埋もれていることもままあります。ユーザーさんの中には、作品を自分で解釈してそのまま意見交換せずに飲み込んでいる方もいらっしゃることでしょう。もしかしたら、長文レビューというのは新たな視野を広げたり、見識に変化を与えてくれるかもしれません。
しかし、悲しきかな、解釈を主とするレビューはどうしても時間的に遅れを取ってしまい、面白いか否かという端的な情報の波に押し流されざるを得ません。現に、我々がレビューを書いても、議論に発展すること自体が極めて稀な話となっています。つまり、莫大な情報が飛び交う中、長文レビューというのは、どんどんその可能性を失い続けているように思うのです。SKYさんのお言葉を拝借すると、「肝心の個々の解釈を披露するという部分が薄れてきており レビューの醍醐味(中身を吟味する、追求する)というものを置き去りにしているのではない」でしょうか。
これには、私も同様の認識を持っていて、思考遊戯する面白みを捨ててしまっているのは、なんだかもったいない気がしてならないのです。議論をしていくうちに、色々と発見があるかもしれません。その可能性を捨てるのが惜しい。自分の動機はそこでした。
先の「大帝国」のレビューは、意図的に速報性を加えたレビューだったんですが、カウントの跳ね上がり具合を見て、速報の重要性を痛感すると同時に、議論に発展させるためには、―発破をかけると言うと言い方が悪いかもしれませんが―ある一定の線引きが必要だと言わざるを得ない結果になりました(もちろん、私の文章力の無さも背景にあるでしょうね)。
これは、SKYさんに宛てた拙文ですが、「解釈はそれこそ大手掲示板でやりとりするのも悪くないんですが、レビュアー同士の思考遊戯は、我々ならではの醍醐味で、匿名の誰かから意見を頂戴する時とは、また違った感動があります。 議論する過程でやりとりを公開していくというのも、一つのレビューの延長線として有効な手段だと考えてい」る次第です。「スピード化の潮流著しい中、解釈が置き去りにされている現状は憂うものがあります」。
自分が書いたレビューに異質の意見がぶつけられることで変容するのは、我々の思考であり、レビューそのものでもあります。そういった機会が増えればいいなと思い、此度の企画を立てさせていただきました。
なお、肝心の作品に「Rewrite」を選んだのは、咀嚼するプレイヤーが他の作品に較べて明らかに多いということ、そして、大作と言って差し支えない作品をみすみす逃すのがもったいないというのが主な理由です。SKYさんとの話の中では「素晴らしき日々」や「マブラヴオルタネイティブ」といった作品も挙がっていたのですが、あえて大作をスルーする理由がない、という感じで「Rewrite」に収まりました。
先ほども申し上げましたが、此度の企画は実験的な意味合いが非常に強くなっています。「思考遊戯」に端を発した企画ですが、主旨にご賛同いただけると嬉しいです。
【余談】
極寒レビューサイトの記録
http://www8.atwiki.jp/reviewsite-review/pages/12.html
余談といってはなんですが、私のようなブログ持ちのレビュアーは体感的に減ってる気がします。このデータにしても、最近はどうなんでしょうね。
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