自分でも意外なものに手を出してみました。
評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ○
グラフィック★
エッチ☆
サウンド・ボイス★
ゲームシステム○
さあさあさあ!寄ってらっしゃい見てらっしゃい。ここに対魔忍という哀れで救いようのない畜生がおりますぞ。さて、今から彼奴らを寝取らせていただきます…………もしあなたが観客を自負するならば、やることは一つです。寝取られる絶望を味わうよりも、すべからくショーを愉しむべし……ちがいますか?
こういう言い方は暴論かもしれませんが、このゲームの
ストーリー評価は二の次です。やっぱりエロ。エロなくしてエロゲーを語るなかれとは誰が最初に言ったことやら……。でもまあ、この作品ではそこに尽きますね。
物語がどうとか、シナリオがどうとか、そういう評価は
究極的には瑣末なことです。
そのエロは、素晴らしいものをお持ちでございますれば、とくに私があれこれ物申すことでもありますまい。
そもそもエロってのは個人の嗜好によるところが大きいんですが、精液でくちゅくちゅうがいしたり、3連発描写が普通に存在したりと、そんじょそこらのエロゲーよりは紛れもなくエロい。純愛ではなかなか楽しめないシチュエーション満載とあって、
ラヴリーな描写は皆無です。軟派な方は少々辛いかもしれません。
この作品は、一応寝取られということですが、そこまで寝取られ色の強い作品だとは思えませんでした。
ここでいう寝取り、寝取られの定義は業界でも定着してないんですが、確実に言えるのは、
達郎に感情移入するのはナンセンス。リーアル、ゾクト、矢崎の三悪人みたく、寝取る側の土俵に立ったほうが賢明です。主人公であるはずの達郎から、見事なまでにモブキャラ臭を感じてしまうんですね、これが。惚れられてる理由付けってぽいのが、あまりにも脆弱すぎます。寝取られ視点では楽しめないでしょう。
対魔忍の側に立って堕ちる過程を味わうのは……うーん、これも思ったより機能してない気がするんです。調教自体はすんごく気の長い話なんでしょうけど、プレイヤー感覚としては、陥落度合いとか調教具合とかがいまいちピンとこないんですよ。最期にしても、なんかあんまり悲壮感が湧いてこない。そもそも
凛子自体がサブっぽい扱いなので、ユキカゼ視点しか感情移入できない。この仕様には疑問の一言です。
寝取られ感は先も申し上げたとおり微妙です。いやまあ、描写自体は存在するんですけど、達郎の情けなさが感情移入を阻害しています。主人公とヒロインの関係も意外と希薄なんで、背徳感や倒錯感も、それに比例して薄まっている。
それならいっそのこと、寝取る側で喰らい尽くした方が愉しめるでしょう。寝取られとしては凡そ好ましくはないですね。
ここは寝取る側で愉しむのが一興というものでしょう。時と場合によっては、寝取る側が下品なほうがいい場合もあります。たとえ汚い好々爺であっても。
……と考えてたんですが、結局、寝取り視点を端から味わってる観客という立場に落ち着きました。多分、人によって差異があるんでしょうけど、この立場が自分の中ではしっくりきた。寝取り寝取られの描写が弱いせいですね。
堕ちていく過程はなかなか愉しめそうにないので、シーン一つ一つを切り取って愉しむとよろしいかと。そうすることで、桁違いに実用性を発揮するはずです。最初が合わないなら最後まで合わない。純愛派には、いささかきっついゲームです。
ストーリーは終始投げっぱなしです。明らかに続編を意識したつくりですが、グッドエンドにロックをかける必要はありません。
任務失敗がグッドエンドってのは流石に拍子抜けでした。あれはない。ユーザーからしたら、あれこそがバッドエンドです。
めくるめく肉欲を味わうには、ある程度の割り切りも肝要なのではと思います。低価格だからといって侮れないゲームです。気になったら手に取ってみてもいいかもしれませんね。その手の嗜好の有る無しにかかわらず。
【雑記】
私はどちらかというと純愛派なんですけど、それでも愉しみながらプレイできましたね。
「THE GOD OF DEATH」の愉しみ方でプレイしたんで、かなり満足度は高かったです。
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