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「恋愛0キロメートル」レビュー

恋愛0キロメートル 初回版恋愛0キロメートル 初回版
(2011/10/28)
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    ここに、もっっっのすごいザンネン子がいます。強烈でした。



 …………というわけで、一ヶ月もぺんぺん草を生やしておりました。
 ご無沙汰してます。Atoraです。

 ちょっとリアルが立て込んでまして、レビューを書く時間が取れなかったもので(言いわけ)。結果的に、久しぶりの投稿となりましたが、サボってたわけではありません。………完全に放置しててスミマセン(´Д`)


 さて、この作品ですが、実は当初はプレイするつもりはなかったんです。ところが、かなり評判がいいので思わず買ってきてしまいまして……。実際に触ってみたら、あれよあれよという間にのめり込んでしまいましたね。早いうちにレビューが書けたのでよかったです(いつもなら、お蔵入りする悪癖が出そうになったのは秘密)。


 ここで、もう一つご報告をしておきたい事があるんですが、それについては、次のエントリでご報告させていただきます。
 必ず近日中に書きますので、もう少しお時間いただければと思いますm(_ _)m


 それではレビューのほうをどうぞ。何かの参考になれば幸いです。

評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ◎ ギャグ方面は☆
グラフィック★ レベルアップしてますね。
エッチ△ ここが弱いですねー。面白いだけにもったいない。
サウンド・ボイス☆ 主にボイス方面での評価です。
ゲームシステム○ 


笑劇、ふたたび。
 コメディ要素が非常に強い新感覚家族計画。
 “家族を交換する”という、一見重々しい題材に深く立ち入ることなく、あくまでも平易な感覚で“家族交換ごっこ”を描く。
 それなりにお手軽なお話で、ギャグという芯が強く意識されていることが窺える。軽快なテンポを楽しめるコメディ作だ。


 ASa Projectに対して、私は“ギャグテイストに一目置けるパートナーブランドの一つ”という認識があった。

 少し古いが、その嚆矢となった「めいくるッ!」は、後半の失速ぐあいが生半可な代物ではなく、いまふたつという印象だった。
 ひとつ前の「アッチむいて恋」でも、個別ルートの失速ぶりは顕著に見られた。しかし、コメディの部分は明らかに前作「HimeのちHoney」よりも秀でており、事ここに至って、はじめて“ギャグゲーメーカー”だと認識した次第である。
 このブランドのコメディ路線は、「アッチむいて恋」にて大きく花開いたと同時に、その明確な方向性をユーザーに認知されたと言っても過言ではないだろう。

 そして、満を持して迎えた今作…………結論から言うと、この作品は前作以上のポテンシャルを秘めていた。それまでリリースされた作品と比べると、より一層ギャグ方面に磨きがかかっていたと言えよう



 この作品では、メタギャグが所狭しと散りばめられているのが特長だ。それ自体は別段珍しいものではなかったが、今回は数が数だけに無視できない。
 滑って転んで何がなんだか………。時にはもう収拾をつけられないとあってか、強引に場面が切り変わることもしばしばある。このゲームはその一部始終を見ている我々を、必ずや愉快な気持ちにさせてくれる。
 こういうノリは嫌いじゃない。いつだって、バナナの皮はバナナの皮以上の価値を秘めている。この作品は、そのあくなき可能性を追い求めたゲームとも言えるだろう。

 とにかく軽快さ溢れる筆致で、絶対にユーザーを飽きさせない……そんな強い意志すら感じ取れる“ダレを許さない粘り強い作品”に仕上がっていると思う。






 利点をいくつか挙げていこう。軸であるギャグを活かそうとする姿勢が窺える。


 まず、「めいくるッ!」や前作「アッチむいて恋」よりも、コメディの質が向上しているという点に注目したい。
 たしかに「アッチむいて恋」はブランドの路線を明確にした…………私自身はそう思うわけであるが、このブランドに好印象を覚えた理由は、なにもそれだけに限らない。

 同じ路線を三度繰り返して、着実に成果を出している。この点は瞠目に値するだろう。同様の芸当は、なかなか容易にできることではない。
 リリースされた作品を時系列的に遡ってプレイしてみると、その出来映えは一目瞭然。右肩上がりのブランドという印象がより一層強くなるだろう。前進しているさまがありありと見てとれるはずだ。



 前作からパワーアップして帰ってきた強烈なギャグは超一流。センスもテンポも文句なしにいい。乃来亜のツッコミどころ満載の立ち絵といい、咲耶の変態性の強さといい、ヒロイン然としていないはずの顔芸や下ネタといった符号を、個々のヒロインにうまく宛がってある。これには畏れ入った。

 また、ギャグ路線に特化した上で主人公がツッコミを入れる側という構成は、ハーレムものの傾向にもとっている。主人公である京一の没個性ぶり、鈍感ぶりはプラスに作用しており、作り手はほぼ狙い通りの展開を描けているように思う。ヒロイン側のストレス描写がやや弱いが、さして気に障るものではない。

 そして、やはりキャラクターのメタ発言が目立つ。これが作品を面白くしているのは間違いない。しかも、これらのギャグは予想外のところから唐突に飛んでくることが多く、画面にツッコんでしまうこともしばしば。とにかく愉しませてもらった。メタギャグの有用性を再確認した。

 ツッコミ関連だけは、意図的にフォントを大きくしてあるので、「ここは笑うところ!」という強い意志表示が見受けられた。簡単な工夫ではあるが、これが予想以上の効果をあげている。


 家族という内向的なテーマを陰気なものとして扱わず、つとめて明るい演出を心がけているのもプラス要素として受け取った。
 シナリオを纏め上げる手段として、クライマックスを下手なシリアスで統一しなかったのは正解だと思う。一段とギャグが際立って見えるからである。

 それにしてもASa Projectの桃頭=ザンネンな子がセオリー化しつつある。気の早い話ではあるが、次回作ではここにも注目したい。


 こんな時代だからこそ、エロゲーにも笑いが必要だ。この作品からは、そんなメッセージすら聞こえてくる。





 さて、ここまでは利点だけを述べたが、看過できない欠点もいくつかある。
 こちらも、前々から依然として根強く残っているネガティブな要素だ。同じレールを敷いたがゆえに引き継がれている弊害だろう。


 数ある欠点の中でも、とくに個別シナリオの弱さが際立つ。これはASa Projectのアキレス腱であるが、ギャグ路線を驀進していることもあってか、なかなか改善まで至らないようである。
 この事は、未プレイ者が購入するにしても、既に遊びつくしたプレイヤーが評価をつけるにしても、是非考慮に入れておきたいところだ。



 また、今作では“家族”という比較的重いテーマが物語の水面下に見え隠れするがゆえに、プレイヤーはなんらかのメッセージ性を欲しがちである。ところが、そのメッセージは希薄どころか無に等しい。

 おそらく「家族計画」のように、ある一定水準以上のメッセージ性が込められていないために、プレイヤーの目からはどうしても尻切れトンボ的な幕切れに映りがちなのだ。私としては、そのメッセージ性に下手に注力するよりは、今のナァナァな感じもまた一興であるように思うが、どうにも上手く纏め切れていない感もある。

 タイトルが示すような家族交換という恋愛距離感の危うさは、なかなかこの作品から伝わってこない。とは言え、この作品は別にインモラルや背徳がテーマというわけではない。最大限、そこには目を瞑っておきたいところだ。


 かつて、シナリオを小奇麗に纏めようとして全てをシリアスに走らせた結果、その温度差が仇となった作品の例もある。締まりが悪いからといって、そこに注力することは必ずしもプラスに作用するわけではない。最悪の場合、せっかく形を成したブランドとしての“色”を脱色してしまう事にも繋がりかねない。それは避けるべきだ。
 多くのユーザーの指摘にもあるように、個別シナリオは問答無用でトーンダウン著しい。しかしながら、安直な改善を促すのもいちユーザーとしては無責任に過ぎる。ただ、この殻を破ってほしいと思う自分もいる。





 エッチシーンも問題だ。もうね、明らかに描写不足。これは断言してもいい。
 残念ながら、前作から進歩に乏しいカテゴリの一つだと思う。もう少し良化できたことは疑いない。


 数自体には問題はない。各キャラ3シーンの計15回想とまずまずだ。
 しかし、肝心の尺が短かったり、描写もかなりラフだったり、途中をカットしてしまっていたりと、全体的に控え目という感が拭えない。量というより、むしろ質がよろしくないのである。

 これが一昔前までのゲームならば十分及第点を与えられる量、質だ。ところが、昨今のエロゲーは、萌えゲーだろうが泣きゲーだろうがグロゲーだろうが、エロ描写は一様に濃密化しているように見受けられる。それを鑑みると、この作品のエロスは、どうしてもエロくないという評価をつけざるを得ない。相対的に引けをとってしまっているのだ。

 展開如何ではハーレムな展開があってもおかしくない流れだっただけに、残念もひとしおである。エロゲーでエロを描写する機会は簡単に見過ごしてほしくないものである。

 いちゃラブ作品として見ても今一歩という感が拭えないのは、個別シナリオの弱さに起因しているのはもちろん、複合的な要因としてエロの弱さから来るイベント不足、ひいては恋愛の描写不足にもあるのではないか。ギャグとエロといちゃラブは相性がいいと思うだけに、何か心の奥に引っかかるものがあった。





 ギャグ路線を軸に据えてからの躍進振りは目を瞠るものがある。ここは、これからも伸ばしていってほしいところである。
 個別ルートにおける大ブレーキといい、決め手を欠くエロ描写といい、前作に続く欠点を再び持ち込んでいる点は感心できないが、総合的には十分に楽しめた作品だった。次回作においては、この二点の飛躍に期待したい。


 奇を衒うことなく「もし家族を交換できたら・・・」という夢のような展開をありのままに描いたエロゲー。深いテーマはそこには存在しないし、決して形式ばることがない。気取ってもいない。実に小気味良い作品である。
 よくよく考えるとおかしな話なのだが、そこはフィクション。不思議なまでに、すっと胃の腑に落ちるような感覚を覚えること請け合いだ。

 ASa Projectが家族という題材を取扱うと、こんなにもざっくばらんに描けるのだということ。

 これもまた、家族ごっこの一つの形なんだろう。



【雑記】
 今回は咲耶が矢崎家に出向しましたが、
もし他の子だったら、どんな展開になってたんでしょうね。

ASa Projectの今後の作品には、是が非でも目を通していきたいです。
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エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
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