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「Rewrite」レビュー

Rewrite 初回限定版Rewrite 初回限定版
(2011/06/24)
Windows

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のレビューです。企画が流れてしまったので、単独でアップさせていただきました。自分で言うのもなんですが、相当な駄文ですね。
 カテゴリとしては18禁じゃないんですけど、、、分けるとややこしいので、敢えてこちらに入れときます。

評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ 不定(決められません)
グラフィック◎ 好き嫌い分かれる方ですが・・・。
エッチ なし
サウンド・ボイス☆
ゲームシステム○ 


愛のある二流は、愛のない一流に勝る」ものと聞き及びました。その趣旨になぞらえれば、この作品はたしかに一流です。それだけに、この作品から愛が感じられないのが気になりました。

 非泣きゲーというのは、これまでのKeyの作品を見ても前例がありません。「燃えゲーには不向き」といった表現がしばしば見られるように、実際に、Keyの作風は燃えとの親和性に乏しいように見受けられます。
 それでも、一目置かずにはいられなかったのは、田中ロミオ、竜騎士07、都乃河勇人という三人のクリエイターの存在がありました。ドリームチームと言っても、夢の共演と言っても、三羽烏と言ってもいいでしょう。そこからは、挑戦的なまでの脱皮欲―――すなわち、旧態依然をきらい、新たなKeyを模索するメッセージ性が垣間見えてしまったのです。

 その意気やよし。しかし、それが並大抵のことではないこともまた事実であります。



 結論から言うと、肉体的に完結し、精神的に完結しないゲームでした。達成感よりも疲労感の方が強く残りました。考えさせられるゲームではありましたが、決して面白いとは言えませんでした。個別ルートのぎくしゃくとした感じが、このゲームの読ませる力を萎えさせているんだと思います。

 特筆すべきはルチアルートの孤立感。他のルートとは絶望的なまでの溝がありました。なんでもないゲームや遊戯を面白おかしく白熱化させる事、プレイヤーを必要以上に疑心暗鬼に誘う事に関しては、担当したライターさんは超一流という印象を持っております。激辛パフェの場面などは、まさに「ひぐらしのなく頃に」の部活モードそのもの。日常シーンでは、読んでいて素直にワクテカする展開もありました。
 それでもなお、このシナリオには大きな問題にぶち当たりました。人格という根本的な部分での刷り合わせができていない節が多々見受けられたからです。他のシナリオとはうってかわって喋りまくる静流、稚拙になる主人公の発言と思考、口調の変化など、随所に違和を感じてしまうのです。とくにちはやの性格が悪く見えすぎるのは考え物で、これは、到底読めたものではありません。彼女が悪者に見える原因は、共通ルートからの仲の悪さをもっと生々しく描写してしまった所為でしょう。

 ともかく、田中ロミオという知的ハイテクノロジーの塊に、このライターさんが歩み寄れなかったことは、結果的にルチアシナリオの孤立を招いたように思います。しかし、此花ルチアを早々に退場させた朱音、静流、小鳥という3つのシナリオに対するライターの反駁と見ることもできます。彼は、此花ルチアという扱いの難しいキャラクターを押し付けられたに過ぎないのかもしれません。
 いずれにしろ、ライター間での意識的なズレが窺えます。



 また、ただ読むだけでは「分からない」書き方こそが上質だと考えられているせいか、娯楽性は極めて低いです(いやまあ、判ってはいました)

 たぶん、読んでも「分からない」テキストという解釈には二通りあります。
 まず、「なんだこれは。超常現象ばかりで理解するに値しない」とにべもなく突っぱねてしまう読み方。もう一つは「理解はできないが、なんだかすごく面白いことが書かれている(に違いない)んだろう」と知的探究心でもって熟読に熟読を重ねる読み方。既知を逸した世界講義に触れた時に感じる「温度差」が、大いにこの作品の評価に直結するんじゃないかと思います。
 人は、「不気味なもの」や「不可解なもの」に敏感で、かつ恐れる傾向にありますが、その裏返しは知的探究心の欲求を満たす機会ともなりえるわけです。しかし、私はこの作品の核に踏み込む事をおそれてしまいました。そこには確実に何らかのモチーフが存在したとしても、巷の美少女ゲームよりも安易な内容ではなかったとしても、読ませることには長けてはいない・・・・・・私自身がそう感じてしまったからです。



【愛のある二流は、愛のある一流に勝る】

 moonやTerraは、間違いなく一流どころの仕事をしています。だからこそ、個別ルートが“愛のない一流”に感じられてしまいました。moonの解釈がどうとか、Terraの解釈はかくかくしかじかとか、そういう解釈以前の段階で、読み手である私が躓いてしまったのかもしれません。
 私個人は、乾いた雑巾から水を絞るような、絶望的な徒労感を味わいました。

 家族や奇跡や死といった記号としての感動の一切を排除し、大いなる物語を露出させた点は、旧いKeyからの脱却を示してはいます。しかし、“泣き”という自らの手足を突如として切り取って、どうして立っていることができましょう。その方向性と着地点を定めるのは、並大抵のことではないように思います。
 Keyは自らハンデを背負いました。ここ最近、「泣きゲー」というジャンルというブームは収束し、老いさらばえたような印象があったのは事実です。一筋縄ではいかないとは思いますが、老いた大樹を枯らしてまで芽吹かせた意志はたしかに受け取りました。Keyというブランドの転換点にして、最大の犠牲がここに払われた気がします。再び巨木に育つことを願うとしましょう。



【雑記】
 読み込めば読み込むほど味が出てくる作品です。
噛み続けることで、味に変化が生まれそうですが……。
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エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
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