のレビュー、感想です。
とにかく言いたいことだけ言ってます。仕事の休憩時間中にちゃっちゃと書いたので、かなり短め。全く推敲すらしてない体たらくです。
【パッケージスペック】
・戯画仕様B4サイズの箱
・ディスク1枚+1枚
・マニュアル
・リセカード付
評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ△
グラフィック★
エッチ×
サウンド◎
ボイス◎
ゲームシステム★
僕は“ぷちまいん”を踏んづけた・・・のかもしれない。踏んだのか踏んでないのか、なんだかはっきりしないけど、もどかしさと歯がゆさが募る作品。作り手が何を作りたいのかが伝わってこない。不器用さ、中途半端さが窺える内容で、ある意味、「萌え」の被害者の一人とも言えるだろう。
「ひなたテラス」に、ちょっとしたラッキーアイテムを組み込んだかのよう。ただただ凡庸で、坦坦としていて、とにかくありきたり。何の変哲も無いエロゲーと言っていいだろう。
ふと思ったんだが、「萌えゲーを作ろう!!・・・・・・・はて、“萌え”って具体的になんのこっちゃ」となるから、いざ「萌えゲーを!」と意気込んでも、どっちつかずになりがちなんじゃないか。いい原画、いい音楽、いいシナリオ・・・・どれか一つでもパーツが突出していたら、その作品が面白くなる、とは限らない。結局のところ、トータルバランスが重要なんじゃないかと思う次第だ。
そこここが巧くミックスされてたり、相乗効果を生んだり、挙句の果てに、なぜかよく分からないが巧く嵌まった作品なんてのも現にあるわけで(理論度外視の感覚的な成功?)。萌えゲーが萌えゲー以上のものに化けにくいのは、こと完璧な萌えというのが、キャラクターだったり、物語だったり、絵だったり、多種多様なカテゴリからの養分をうまーく吸収して育ってるからだと思う。全て高品質であれば良いとか、どれかを突出させて他をカバーすればよい、といった話でもなかろう。これについては、力点を置いた部分の「魅せ方」の問題とも絡んでくる。
それでいくと、本作品のアキレス腱はシナリオ、とくに
エロが弱すぎるという事になるだろう。ここの力の入れ具合は明らかに変。おかしい。
何よりも、三咲ルートを担当したライターの、エロに対する筆不精が腹立たしい。エロシーンの体感的な尺の短さは、早くも2012年度ナンバーワンを争えるほどの代物だ。
三咲の3つ目の回想で、僅か150クリック程度のうちに主人公は2度イッてしまう。しかもそれで回想終了。おいおい、いくらなんでも主人公が早漏すぎやしないか。全く実用面を考慮に入れてないあたり、エロゲーとしてはいかがなものか。
他のルートのエロもなかなかに酷いが、三咲だけは突出している。昨今のエロゲーにおけるエロの濃度からすると、要領を得ない濡れ場の端折り具合が気になる。「ひなたテラス」→「ホチキス」と続く流れの中で、和姦ものという言葉を免罪符化している感が強い。
シナリオは序盤笑えるものの、息切れしたのか後がさっぱり続かない。萌えゲーにはありがちだ。幸太郎はアクが強いキャラでインパクトがあるが、如何せんサブキャラのバカさ加減は、日常にしか浸透しない様子。日常描写ではテンポが弾むものの、個別ルートになると徐々に厳しくなっていく。
結局、「エロさえよければ、まだ―――」という評価になってしまう。
原画陣は、「ひなたテラス」からの納得の抜擢であるmarui、みことあけみ両氏が相変わらずいい感じ。ビジュアル面は、立ち絵に若干の違和を感じるものの、イベント絵はやはり綺麗。彩色には脱帽の一言だ。
声優陣のキャラクターとのマッチング具合もなかなかのもの。調和がとれている。歌も悪くないどころか、それなりに聴けるときた。
だが・・・・・。
ストーリーとエロが締まらないぶん、いずれの魅力も半減といったところである。結局、中途半端な萌えゲー、、、よく分からない作品になっちゃってる。
俗に言う「戯画マイン」を踏んづけたほどの衝撃は感じられないのだが、何かを踏んづけた感じがした。恐る恐る靴の裏を見るような、そんな感覚を味わうプレイヤーもいるかもしれない。
【雑記】
一応バッドエンドアリ。浩之と雅史でした。
分岐が画一的なのも気になるところです。レトロ臭を残す必要はないと思います。なんだかなあ。
三咲はビッチでエロエロなキャラのほうが受けそう。エロシーンが短すぎるので、キャラの魅力も殺されてるのがもう。
素材は揃ってただけに・・・・・・・もったいない。
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