前掲:
2011年のエロゲーを振り返る【1】
前掲:
2011年のエロゲーを振り返る【2】
ちょっとコメントに思案したせいで、一日遅れが出てしまいました。「2011年のエロゲーを振り返る」と題してお送りしている企画。第三回は、5月と6月の作品を取り上げます。表に関しては中央値80点以上を色付けしてあります。
【2011年5月発売】
タイトル |
ブランド |
批評空間中央値 |
データ数 |
触診病淫 |
CLOCKUP |
70 |
5 |
サクラの空と、君のコト ~Sweet Petals For My Dear~ |
ひよこソフト |
70 |
40 |
へんし~ん!!! ~パンツになってクンクンペロペロ~I |
May-Be Soft |
80 |
264 |
CURE GIRL |
Noesis |
72 |
126 |
Mてぃーちゃー 彼女♂の悩み多き教育事情 |
ALL-TiME |
77 |
30 |
STARLESS |
Empress |
75 |
86 |
Vermilion -Bind of Blood- |
light |
80 |
123 |
Worlds and World’s end ~ワールズ・エンド・ワールズエンド~ |
root nuko |
75 |
63 |
あかときっ!! -花と舞わせよ恋の衣装- |
エスクード |
74 |
97 |
でりばらっ! -deliverance of strays- |
Parasol |
66 |
43 |
カミカゼ☆エクスプローラー! |
Clochette |
80 |
728 |
太陽のプロミア |
SEVEN WONDER |
80 |
165 |
恋ではなく -It’s not love, but so where near. |
しゃんぐりらすまーと |
79 |
272 |
愛しい対象の護り方 |
AXL |
70 |
185 |
【評】
数字的には『カミカゼ☆エクスプローラー』の一人勝ちのように見えます。
萌えゲーアワード銀賞受賞作品。基本的に萌えゲーアワードは、微妙に「うーん・・・」と考えてしまう部分があるのですが、ことこの作品に限っては死角が少なく、萌えゲーアワード受賞も納得です。全体的に満足度の高い作品でしたね。この作品で、“クロシェッ党”を自認するようになりました。なんか色々語りたいんですが、レビュー書いちゃってるので、評価に関しては
批評空間の拙レビューで。
『恋ではなく』は、個人的にトモセさんがシナリオ志向の強い方向に行っちゃうとは思ってなくて、少しガッカリした感があります。群像劇として見れるものとお聞きしました。未プレイ。
『太陽のプロミア』は、『お願いお星さま』以来の当たり。とても『PRINCESS WALTZ』を出したラインとは思えません…。
エスクード、light、Empressなどは、それなりに結果を出してきたものの、心配なのがAXLです。雌伏の時期なのでしょうか…………どうもエスプリが足りないというか、スパイスが効いてないというか。一つ前の『かしましコミュニケーション』も微妙だっただけに、そろそろ奮起していただきたいところです。
そんな中でMay-Be Softがやってくれました。『へんし~ん!!! ~パンツになってクンクンペロペロ~』は、もはやバカゲーの極致と言ってもいい。それに加え抜けます。動画の出来も期待以上で、変態チックなプレイを満喫できました。変態に変身させてくれますヨ!!
他に気になったところと言えば、『触診病淫』のデータの少なさ。もう少し揃ってもよさそうなものですが、はて。
管理人は、常々『カミカゼ☆エクスプローラー!』を推してますので、ここもカミカゼ推し。次点で『へんし~ん!!! ~パンツになってクンクンペロペロ~』をチョイスします。なんだか抜き色の強いラインナップですね。
では、6月に移ります。この月は、それなりに固定ファンの多いメーカーがかち合いました。
【2011年度6月発売】
タイトル |
ブランド |
批評空間中央値 |
データ数 |
夏雪~summer snow~ |
Silver Bullet |
73 |
49 |
キミとボクとエデンの林檎 |
ALMA |
66 |
86 |
ジンコウガクエン |
ILLUSION |
70 |
69 |
女装山脈 |
脳内彼女 |
78 |
139 |
戦極姫3 ~天下を切り裂く光と影~ |
げーせん18 |
77 |
63 |
もっと姉、ちゃんとしようよっ!アフターストーリー |
きゃんでぃそふと |
80 |
45 |
はらハラしちゃう! ~親にはナイショの子作り性活~ -朝霧姉妹編- |
アトリエかぐや |
70 |
55 |
処女と魔王とタクティクス |
Chariot |
68 |
40 |
右手がとまらない僕と、新人ナース |
Waffle |
75 |
44 |
なでしこドリップ |
Apricot Plum |
72 |
48 |
すきま桜とうその都会 |
propeller |
76 |
192 |
学園退魔! ホーリー×モーリー |
Frill |
73 |
53 |
Muv-Luv Alternative Chronicles 02 |
age |
80 |
114 |
LOVELY×CATION |
暁WORKS響SIDE |
80 |
198 |
Hyper→Highspeed→Genius |
ういんどみる |
80 |
314 |
CAFE SOURIRE |
CUFFS |
72 |
84 |
euphoria |
CLOCKUP |
80 |
484 |
Stellar☆Theater encore |
Rosebleu |
65 |
33 |
舞風のメルト -Where leads to feeling destination- |
Whirlpool |
78 |
75 |
雨芳恋歌 センセイ。わたし、もうオトナだよ |
キャラメルBOX |
78 |
113 |
雪鬼屋温泉記 |
ソフトハウスキャラ |
70 |
136 |
電激ストライカー |
OVERDRIVE |
75 |
119 |
アネイロ |
ALcitハニカム |
63 |
35 |
【評】
80点が5つ。それなりに豊作の月でした。ただ、『euphoria』や『雨芳恋歌』、『LOVELY×CATION』などは、発売直後と言うより、少し時間が経ってから、評価されてきたような気がします。
この月は、ユーザーがばらけた印象を強く感じます。age、ソフトハウスキャラ、Waffle、propeller、CLOCKUP、OVERDRIVEといった、ちょっとクセのあるブランドが会したせいもあるでしょう。個人的に、Waffleは曲者だと思っております。
そんな中、安定路線を貫いた萌えゲーブランドが2つあります。Whirlpoolとういんどみる。両者ともに、期待通りの水準を保っているようで何よりです。
逆に、物凄く角ばっていたのはCLOCKUP。初動はそうでもなかったような気がしますが、噂のスピードというのは実におそろしいもので、あっという間に名作へと上り詰めた感があります。万人に評価される作風でないのは事実ですが、この作品でしか味わえない魅力があるのも確かです。
個人的に予想外だったのが、『戦極姫3』の評価の高さ。1、2の積み重ねが活きたといったところでしょうか。
きゃんでぃそふとも、前評判の悪さを跳ね返したと見てよいでしょう。人が入れ替わった時から実力に疑問符をつけざるを得ない様相を呈しておりましたが、本編+FDの2作で、その不信感はかなり払拭できたのではないでしょうか。
厳しい評価だったのがALMAの『キミとボクとエデンの林檎』。いわゆるオービット(茨城)です。津波の一件は気の毒でなりません。解散が残念です。
これと同様、ソフトハウスキャラも奮いませんでした。キャラの作品には立て続けに厳しい評価が下されてますが、往年の名作『巣作りドラゴン』は本当に面白かっただけに、あの頃の良さを取り戻して欲しいところ。
一風変わったところでは、『女装山脈』が光ります。タイトルもさることながら、内容が内容だけに、好事家必携の一本となっていそうです。
中堅どころがしのぎを削ったせいか、500件以上データが集まったものがありません。『euphoria』ですら500に満たないとは、思うに初動が原因なのでしょうか。ちなみに、トールケース系の低価格ブランドは奮いませんでした。
管理人は『euphoria』をトップに推しまして、次点は悩んだ挙句『Hyper→Highspeed→Genius』としておきます。
次回は、7月・8月を取り上げます。
スポンサーサイト