のレビューです。管理人は、ロリ巨乳かいいシナリオか遊べるゲームがあれば、とことんプレイしますが、なにぶん雑食なので、時にはこういう作品もプレイします。ではどうぞ。
評価(☆→★→◎→○→△→×)シナリオ△
グラフィック◎
エッチ△ うーん、虫が好きなら興奮できるのかも?
サウンド△
ボイス○
ゲームシステム○
先生、すみません。夏休みの自由課題と言えばコンチュウカンサツと思って挑戦してみたんですが、どこをどう間違えたのかエロコント観賞になってしまったようです。
よもや、【コメディ要素が強い笑えるゲーム】POVに投票することになろうとは夢にもみませんでした…。はっきり申し上げてこいつはギャグの類。僕の小見出しではなく、作品の内容そのものが。
何よりも、ヒロインである如月かごめさんの滑稽さが際立っています。虫は大嫌いと豪語しておきながら、気が進まないなりに奉仕しちゃったり、逆に無茶苦茶にされちゃったり、襲われちゃったりと、全くいいところのないかごめさん。
たとえばアリさんとの情事では、
「おっぱいなのにっ、なんで性器入れんのぉっ!!?
バカ過ぎいっ!! 虫っ! バカぁぁぁっ!
んひいいっ、いやあああぁあっっ!!」(本編より) なんて奇声を挙げておりまして、声優さんには大変申し訳ないんですが、思わず爆笑してしまいました。「バカはお前だろう」と突っ込みたくなります。こんなゆっるゆるのヒロインが学園長の孫だと言うのですから、ほんっとおめでたいにも程がありますね。
終いには、虫を受け入れていってる描写もあり、椚先生のしてやったり顔が目に浮かびます。こんなオツムの弱いヒロインは久しぶりに見ました。
こうなると、プレイヤーは、ヒロインが虫に輪姦されているというよりは、虫との情事を嫌々ながらも受け入れているおバカなヒロインと認識してしまい、悲劇でなく喜劇的な要素を感じ取ってしまうでしょう。
作中のナナフシさんのシーンでは、
ま、まぁ……実験だから、
今さら嫌がったりはしないけど……。
主導権がこちらにある分、
他の虫より楽っちゃ楽だし……。(本編より) ……とまあ、明らかにアホの子を地で行っており、とにかく救いようがありません。
その上で、冷静に姦察を続ける椚先生の存在が、物語の滑稽さに拍車をかけておりまして、餌やりと称してかごめの乳をケージに詰めたり(※1)、 虫を相手にしているかごめに「感じているのか」と冷静に問いかけたりと、マッドサイエンティスト然としていながらも、変態チックなところが浮き彫りになっています。これで情事を観察し、実験結果に満足した表情を浮かべているかと思うと、とてもじゃないですが、悪の研究者とは思えませんでした。
ところで、このナナフシさんのシーンは数あるエロゲーのエロシーンの中でも、異端も異端のラブシーンなので、猛者は一度目を通してみるといいかもしれません。
さて、肝心の虫はといいますと、とことんグロテスクな部類に特化しており、稀にチョウチョさんも混じりますが、かごめさんがラリってるので全く可愛げがありません。あとはもう、ケムシさんやらゴミムシさんやらアリさんやらの有象無象のオンパレード。昆虫が巨大化すれば総じて気色がいいものとは思えない僕ですが、そんな僕がビジュアル的に癒されるナナホシテントウちゃんやビロードツリアブちゃんのような、かわいい(?)昆虫は一切出てこないので苦手な人は注意しておきましょう。
以上、はっきり申し上げてニッチなジャンルのエロゲーです。しかし、陵辱というよりもエンディングに至るまでは滑稽さが強くて、事の深刻さが伝わらず、タイトルの昆虫姦はなりを潜めている様子。凄まじく挑戦的な作品ではあるものの、物語の骨子がビジュアル的にはグロ多め、シナリオ的にはなぜかコメディ成分多めと、全く別の道を歩んだことによって、ちぐはぐな印象を与えてしまうゲームになってしまったと思いました。
好事家にとっては、あるいは研究材料として有用かもしれませんが、一般受けはまず間違いなく最低でしょう……。
【雑記】
虫の鳴き声や羽音をバイノーラル録音にしておけば、ヤバいことこの上なしの一作であったことでしょう。
(※1)
ここでも、
かごめ「いやっ……何これ……外れないっ……!」
椚「やはりぴったりだったようだね。
学生の癖に、いい身体をしているじゃないか」 などというやりとりがあって爆笑。どこぞのコントかと。
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