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「魔王と踊れ! CODE:ARCANA」レビュー

魔王と踊れ!CODE:ARCANA 初回豪華特典版魔王と踊れ!CODE:ARCANA 初回豪華特典版
(2012/11/22)
Windows

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約1ヶ月ぶりのレビューです。
最近仕事のほうがゴタついてて、どうにも時間が取りづらい毎日が続いてます。
久しぶりの完全オフだったので、ようやくパソコンと向かい合うことができました。

辛口のレビューになってますが、よろしければどうぞ。

評価(☆→★→◎→○→△→×)
シナリオ・テキスト△ いまいち乗り切れません。 
グラフィック★ 神奈月昇氏。ポリフォニカが有名すぎる。
エロ○ 以前よりはいい感じです。
サウンド◎ これはなかなか。
ヴォイス○ エスクードでよく見るクレジットですね。ちょっと微妙な人もいらっしゃる。
ゲームシステム× これが酷い。

魔王は踊る、されど進まず。


「会議は踊る、されど進まず」

時のリーニュ公、シャルル・ジョゼフ・ド・リーニュは、遅々として進まぬウィーン会議を揶揄して、このような言葉を残した。この会議は、ナポレオン戦争によって崩された西欧諸国の勢力均衡をはかるために開催された。ところが、そのような重要な国際会議だったにもかかわらず、各国代表は自国の権益のみを主張した。それゆえ会議とは名ばかりの代物となり、実質的には、ロシア・プロイセン・イギリス・オーストリアの利権が激しくぶつかり合う醜悪な政事の場と化してしまった。最終的に全体会議は一度たりとも開かれず、会議はより混迷を深めることとなった。
 著しく停滞する会議をよそに、晩餐会や舞踏会は華々しく催された。おかげで、夜な夜な催される舞踏会の慌しいステップのほうが、堂々巡りの続く会議よりもかえって目立ってしまったという。国際会議にあるまじき痴態を目の当たりにして、ベルギーの公爵がうんざりしたのも頷ける。


 この作品は、「魔王と踊れ!」シリーズの最終章的な作品と見ることができる。2005年に1作目がリリースされてから、足掛け7年でようやく完結することになった。それ自体は喜ぶべきことなんだろう。ちなみに今回は3年の雌伏を経て発売されたが、7年もの長きに渡って本シリーズ続いていたという事に正直驚きを隠せない。最初に1作目をプレイした感触からは、そんなに息の長い作品になるとは予想もしていなかったからだ。


 このファンタジーは、シナリオ以上にシステムに弱点を持っていた。専ら単調な戦闘は、第一作から大いなるネックとして指摘されていた。それにもかかわらず、2009年に第二作がリリースされた時、さほどシステム面に注力の形跡が見られなかった。ここに不安を残したまま、最終章が出ることになったのは、「魔王と踊れ!」にとって最大の不幸だった気がする。
 そして満を持して登場した本作だったが、はじめに「ダンジョン体験版」をプレイして、またもや頭を抱えてしまった。


「また同じか……!?」


どこかで見たターン性の古めかしいバトルシステムがそこにあった。戦闘時のグラフィックは言うに及ばず、前作・前々作から問題視された戦闘システムはなんら変わり映えしない。宝箱を一つ開けるにしても、魔法を唱えるにしても、移動するにしても、煩雑さばかりが先を行って、まったくもって面白く感じられないのだ。前轍を踏み抜いた作品ならば、僕でもいくつか挙げることができようが、まったく同じ過ちを2度繰り返した作品は記憶にない。3年、否、7年を経てもなんら効果的な改良が見られない作品も数少ないだろう。あまりにも作業色の強い戦闘に、フラストレーションばかりを溜めてしまった。とってつけたようなシステムには、もううんざりだ。

 限られた場所でのセーブ&ロード、ダンジョン内はクイックセーブのみという難儀な仕様、戦闘に入ったらロードすらできない仕様、そしてなぜか街中で装備できない装備品類など。脆弱な操作性は、そこかしこに不親切という形で現れてくる。これを遊戯として考えると非常に苦しい。快適性がまるでないのだから。
 決してプレイできなくなるバグが存在しないように、真新しさもまたつゆほども存在しない。このシステムからは、錆びついた機械を油もささず無理やり動かしているような、埃っぽい臭いすらする。

 これは捗らない議論を延々と続けていたようなものだ。魔王の物語は進んだが、7年を経てもシステムはまったく進化していない―それどころか、停滞したことで相対的にも評価を下げかねない―とあっては、僕は特筆するべき評点を見出せなかった。中身が伴っていなければ、それはウィーン会議よろしく、すなわち時間の空費と同義でしかない。


 思えば2作目をプレイしたときも、天を仰いだ記憶がある。catwalkが慢心の上に胡坐をかいたのか、周りを見る目がなかったのか、はたまた「魔王と踊れ!」シリーズの統一感を重視したのかは、この際関心を寄せても意味がない。しかし、どの道この古風すぎるシステムでは、並居るユーザーを満足させるのは難しかろう。連綿と続いていたシリーズを作業ゲーとして完遂させてしまったのは確実だ。なまじビジュアル面がよかっただけに、不幸なことに絵師に報われない作品となってしまった。



 魔王の物語は踊る、されどシステムは進まず。踊り終えて、残ったのは徒労だった。ユーザーにも報われない。




【雑記】
 これを何周もプレイさせようという気概がすごいと思います。
システム面を改良すれば、いくらでも楽しめそうなシリーズだっただけに、なんというかもったいないな、と。

こんな年代物のシステムを搭載しているのは、フリーゲームに置いてかれている証左かと…。
よく掘り出してきたなあと考古学者も驚くレベルです。
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エロゲレビュアー歴10年目。ゲームは基本的に雑食。まわりの評判と自分の直感でプレイするものを決めるタイプ。クロシェットの大ファン。仕事が多忙につき、更新頻度が大幅に落ちています。
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