こんばんは。2時とか3時に寝るのが当たり前になってます。あとらです。
友人にもこのブログは公開してるので、取り急ぎ近況から。実は、お仕事が以前にも増して忙しくなってまして、そちらに時間を取られています。忙しくなった背景に色々とあるんですが、まあその辺は割愛します。
ともかく、このところレビューにあまり時間をかけられず、レビュアーとしては、やや………いやかなり悔しい思いをしています。短文になりがちなのは詮無いところではありますが、最近は実のない悪文が多くて、自分でもげんなりしているところ。要はスランプってわけです。
曲がりなりにも9年ほどエロゲーレビュアー畑におるわけですから、いっそのこと、このままどっぷり浸かってしまうのも一考。そもそも、もう抜け出す余地がないのかもしれませんが(笑
そんな中、今日はお休みをいただけたので、気ままに物書きをしています。というわけで『これはやれ!【2013年9月度】』です。さすがに定期的なネタ立てておいて、一ヶ月で息切れってのはどうかと思うので(苦笑
一応、先月を振り返っておきましょう。
8月は大作らしい大作がなく、やや小粒な月という印象がありました。個人的な感触としては、先月オススメした『あおぞらストライプ』、『星ノ音サンクチュアリ』、『にゃんカフェマキアート』のいずれもが、だいたい期待したとおりの作品になってて嬉しかったり。中でも『あおぞらストライプ』は凄くお気に入り。ツイッターでも呟きましたが、エロゲーはじめて10年以上経つ中で、思わず100点をつけたくなっちゃう出来映えでした。クロシェットに次いで、アストロノーツ・スピカは買い続けてしまいそうです。
『PriministAr -プライミニスター』もやるにはやったんですが、やっぱりストロベリーノーツの頃に危惧していた感じになったなあと。この方向を続けていくのは難しい気がしますよ、HOOKさん。
コミケ同人作品の中では、『魔王軍へようこそ4』の安定感が光りました。廉価版メーカーをやるくらいなら、こっちを手に取った方がいいです。エロではないですが、犬と猫の『エリクシア』も鉄板ですね。
今月はそれなりに大きな作品があるので、思わず財布の紐を緩めてしまいそうになります。今回も3つだけ取り上げてみます。
◎BALDR SKY Zero -バルドスカイゼロ-
【原画】綱島志朗
【シナリオ】科
往年のユーザーの中には、バルドシリーズに菊池政治+企画屋+KOTOKOという固定的なイメージを強く持つ者もいるだろう。原画に綱島氏を迎えた時点で、一定のファンからはブーイングが発せられたことは想像に難くない。
個人的には、多様なカスタマイズを誇るアクションゲームとして、『BALDR SKY』の再来を望みたい。かの作品は分割リリースしたことに一定の批判はあったものの、ストーリーとしての完結を迎えて、その完成度の高さに大多数が賞賛のコメントを寄せた。萌えゲーアワードでは一定の票を得てプログラム賞銀賞を取ったし、批評空間においてもその面白さを具体的に数字で証明した。
それを踏まえての今作であるが、何よりもアクションにかかる期待が大きい。そもそものバルドシリーズが、一部の黒歴史を除いてシステムに秀でた稀有なエロゲーであるから、そこにかかる重圧は相当のものだし、ユーザーが目を向けるのは至極当然だ。となると、シナリオはそこそこに、どれだけ中毒性の高いシュミクラム戦闘を楽しめるかが、評価の鍵となってくるだろう。AVGパートとACTパートのテンポにも注目したい。
(敵を蹴散らす爽快度を高めすぎて、遠距離メインでの戦闘が作業化しないかが懸念材料。ドッグファイトはいいものだ!!)
○ものべの HAPPY END
【原画】cura
【シナリオ】進行豹
作中の雰囲気とCGは特級品ながら、ほんの少しだけシナリオにノビが足りなかった無印をリメイク。ユーザーの見地を最重要視し、彼らの無茶な要望をも詰め込もうとする姿勢はクリエイターの鑑か、はたまた反面教師か。作品を一過性の独立したコンテンツとして捉えず、改良できる部分に新たに手を加える。その姿勢は卑屈を通り越して、なんとも潔いではないか。
ただでさえ幼女夏葉は犯罪的な体躯の持ち主なのに、リライトによってHシーンを濃くするという公約は、規制やむなしとする潮流に対する明確な反逆に他ならない。YESロリータ、NOタッチ。作品だけでなく、その意味でも応援したいブランドである。
Hシーンの濃さとリライト部分は気になるが、やはり夏葉のハッピーエンドの出来映えが作品全体の評価を決めかねない。人気の高さから鑑みても、彼女のルートは作品の幹となる部分であり、絶対に疎かにしてはならないシナリオだろう。ファンには申し訳ないが、すみルート、ありすルートは評価の二番手。雰囲気を大切にしつつ、夏葉シナリオのバッドエンドに見える流れをどこまで濾過できたかが評価の決め手となる。何気に音楽面でも注目したい作品である。
(それにしても、老化CGそんなに気になるかな………永遠の幼女がいいというわけか。わからんでもないが。豪華版の値段には驚いた。箱も大きくなりそうで、保存が大変そうだ)
▲カルマルカ*サークル
【原画】ほんたにかなえ、とらのすけ、都桜和(SD原画)
【シナリオ】瀬尾順、砥石大樹、御厨みくり
9月の鉄板。新島氏ではないので不安視する声もあるが、いずれもそこまで難解なシナリオを書くライター陣ではないので、大滑りすることはないだろう。最高で萌えゲーアワード金賞、最低でキャラゲーと平均以上のものは作ってくれそう。とにかくキュートでポップなビジュアルが目をひく存在で、ビギナーさんにはうってつけ。
評価の高い『ナツユメナギサ』や『はつゆきさくら』の根の部分はシナリオ。あわよくばそれに比肩しうるクオリティを求めたいところだが、果たして複数ライターが吉と出るか、凶と出るか。
初動が期待できる作品であるだけに、シナリオ部分の頑張り如何で中古市場も常時在庫カツカツという事態になったら面白い。中古市場の値動きが、ある程度シナリオ評と密接な相関性を持ちそう。その辺りにも注目したい。
(個人的にサガプラはそこそこの評価で止まる場合が多くて、今回も後回しになってしまうかもしれない)
以上3作品でした。
他では『オトメスイッチ ~彼が持ってる彼女のリモコン~』にも注目。『むすめーかー』と『それゆけ!ぶるにゃんマン』のインパクトには及びませんが、フェチシズムを擽られる高いマニアック性は健在です。『催眠演舞』、『ひめごとユニオン ~We are in springtime of life!~』あたりも、確かな実力を持ったブランドの作品なので手に取らせていただくつもり。あとはfengの『ちいさな彼女の小夜曲』ですが、これは特典のカラー画像が来てないところがかなり多いので、たぶん延期するんだろうなと予想しています。
今月は『リベリオンズ』や『ものべの』、『ランス01 ひかりを求めて』といったリメイクに加え、やたらと過去作の廉価製品が目立つ月となっている気がします。まあ、懐事情がある程度想像できるだけに仕方ないんでしょうか。『ココロ@ファンクション』延期の報が飛び込んだだけに、シナリオを重視するユーザーにとっては、若干寂しい部分もありますが、『カルマルカ*サークル』、『リベリオンズ Secret Game 2nd Stage BOOSTED EDITION』あたりを涼しい部屋でじっくりとプレイしつつ、まだまだ蝉の声残る初秋を乗り切りたいものですね。
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